【子どもの世界のアイドル事情】子どもがキャラクターやアニメが好きな理由
いつの時代も子どもの心をとらえて離さない、まさに“子どもの世界のアイドル”と呼べるのが、さまざまなキャラクターですよね。どのお子さまにも、きっと好きなキャラクターがいるでしょう。子どもがキャラクターを好きになり、世界を広げるきっかけになっているものは何なのかについてご紹介します。
子どもがキャラクターに触れるきっかけはさまざま
子どもを魅了するキャラクターは、テレビやゲームのほかにもいろいろあるようです。
・映画・テレビ
お子さまがキャラクターを知ったり好きになったりするきっかけとして、まず挙げられるのは、映画やテレビでしょう。人気のあるキャラクターはほとんど、映画やテレビがその発信メディアに!
・漫画雑誌
今では日本の文化と言われるほどの発信力を持っている漫画。多彩なキャラクターが生まれ、憧れる子どもも多そう。映画やテレビのキャラクターについても、実際には初登場は雑誌での連載であり、その後の映画やテレビでの展開により爆発的な人気を得るという場合が多いようです。
・絵本
絵本キャラクターの歴史は長く、古くは童話の登場人物なども、子どもに好かれてきたキャラクターとして認定できるかもしれません。特に、保護者が購買の決定層となる幼児~小学校低学年向けの商品では、テレビや漫画より絵本のキャラクターのほうが知的に見えて好まれる傾向も。絵本のキャラクターは、保護者自身も子どもの頃に好きだった場合が多いことも特徴です。
・ゲーム
この分野も世界的に見て、日本がトップを切って走っているカテゴリーといっても過言ではないでしょう。ゲームから漫画雑誌へ、そしてテレビ・映画へとメディアの幅を広げていって、ついには世界中で愛されるまでに至ったキャラクターも!
・おもちゃやぬいぐるみ、文具
テレビや漫画からではなく、いきなり商品として市場に出てきたキャラクターもいます。日本をはじめ、世界で愛されるキャラクターも多いですね。
・イベント
イベントや展示会などで出合うキャラクターも子どもが興味を抱くきっかけになっているのでは。どこかへ出かけた際に、そのイベントや地方のキャラクターを知ったり、実際に着ぐるみと触れ合ったりして、お子さまがファンになることも多いでしょう。
キャラクターを好きになる理由は“刺激”と“癒し”
テレビや漫画などからのキャラクターは、まるで人間のように性格があり、それぞれのメディア内で他のキャラクターとコミュニケーションを取ります。
動物でも人間と同じように生活し、しゃべったりします。そのため共感性が高く、感情的かつ精神的な絆を持ちやすいので、子どもにとってのアイドルになりやすいようです。
また、子どもの心の成長に伴って、キャラクターの言動に楽しませてもらったり励ましてもらったりする機会も増え、憧れの対象になるようです。子どもに“刺激”や“娯楽”を与え、世界を広げてくれる、王道のアイドル的な存在といえるでしょう。
一方で、商品として市場に出ているキャラクターは、強烈な感情表現がなく、何気なくそこにいる…というケースが多いです。
その分、子ども自身の感情や考えをそのまま投影することができて、“癒し系”のような存在になりやすい様子。子どもが思ったことや感じたことに何も言わず、いつでも見守ってくれる存在だからこそ、話しかけたりかわいがったりして、コミュニケーションの練習もできるというわけです。
子どもとはいえ、ストレスを感じるシーンは意外に多いもの。そんなときに“癒し”や“安らぎ”を与えることで、子どもの心をつかんでいるキャラクターも少なくないようです。
子どもが好きなキャラクターを知ることで、子どもが求めるものがわかることもあるかも。目を向けてみては?
参照:
「キャラクター・パワー ゆるキャラから国家ブランディングまで」青木貞茂 著(NHK出版)
「87%の日本人がキャラクターを好きな理由」香山リカ、バンダイキャラクター研究所 著(学習研究社)