食育・食欲の秋!「栗ごはん」を子どもと一緒に作ろう

夏も終わりいよいよ食欲の秋がやってきました。秋を代表する味覚には、さんま、ぶどう、柿……さまざまなものがありますが、「栗」もその1つですよね。冷凍やレトルトの栗を使えば、1年中栗料理を楽しめますが、採れたてを味わえるのは今だけです。旬の生栗を使った「栗ごはん」を子どもと一緒に作って、秋の味覚を楽しみませんか。

おいしい栗には張りと光沢がある!

栗を使った料理の代表といえば、「栗ごはん」ですよね。本格的に栗ごはん作りを楽しみたいなら、実際に栗を収穫するところから始めてみませんか? 「栗はトゲトゲしたイガの中に入っている」と絵本や図鑑を見て知っている子どもは多いと思いますが、実際にイガに入った栗を見たことがある子どもは少ないはず。栗がどのように実っているのか、どのようにして収穫するのかを知ることは食育にもつながりますし、良い思い出作りにもなるでしょう。

栗は北海道から九州まで広い地域で栽培されています。探してみると意外にお住まいの近くで、栗拾いができる観光農園が見つかるかもしれません。栗農園では、トングや軍手といった収穫用の道具も貸してくれるので、気軽に栗拾い体験をすることができます。大きい栗を宝探し感覚で探したり、誰がたくさん収穫できるか競争したりするのも楽しいはずです。

スーパーで栗を買う場合は、表面の鬼皮とよばれる皮がかたく張りがあり、つやつやしていて、ふっくらと丸みがあるものを選びましょう。栗は古くなると、水分が減り表面のつやや張りが減少するからです。また、表面に小さい穴があるもの、傷があるもの、黒ずんでいるものは避けましょう。

子どもと一緒に栗の皮むきに挑戦しよう

生栗を手に入れたら、すぐに下ごしらえをしましょう。栗を一晩水につけておき、外側の鬼皮をやわらかくします。急ぐ場合はお湯に浸してOKです。鬼皮がやわらかくなったら、栗の底の部分に包丁で切れ目を入れて、底の部分を切り落とします。次に、底から先端に向かってはぐようにして鬼皮をむいていきます。包丁で鬼皮をむく作業は子どもには難しいので保護者が担当しましょう。「包丁で皮をむくのが大変」というかたは、市販の栗むき器がおすすめです。鬼皮がむけたら、子どもに内側のやわらかい皮(渋皮)をむかせましょう。むいた後の栗は、アクが出るので水に浸しておきます。皮をむきながら、栗はどうしてイガの中に入っていて、かたい皮に包まれているか、子どもと一緒に考えてみるのもよいのではないでしょうか。

また、お湯でゆでる、電子レンジや圧力鍋で加熱する、フライパンやオーブンで焼くなどの方法で皮をむくかたもいるようです。複数の方法を試してみて、どれがいちばんむきやすいか、試してみるのもおもしろいかもしれません。

味つけは塩と酒とみりんでシンプルに

味つけは、栗本来の味を生かすため、塩と酒とみりんの3つで十分です。調味料の分量はお好みで調整してください。お米を洗い水気を切り、いつもどおりかやや少なめの水を入れたら、調味料を入れてよく混ぜて、栗をお米の上にのせて炊飯器で炊きます。白米にもち米を加えるとおこわのようにもっちりとした仕上がりになり、冷めてもおいしい栗ごはんになります。お米をとぐ、調味料を入れる、栗を入れるという作業は簡単ですので、子どもに担当させてあげるとよいと思います。

より本格的に仕上げたい場合は、土鍋を使ってごはんを炊いてみましょう。じっくり加熱するという特性のある土鍋は、栗のほくほく感と甘さをより一層引き出してくれます。土鍋でお米を炊く経験がない子どもにとっては、より楽しい栗ごはん作りになるでしょう。

栗には、でんぷんやビタミンC、食物繊維といった栄養が豊富に含まれており、ごはんとしていただくのはもちろんのこと、子どものおやつにもぴったりの食材です。下ごしらえに時間はかかりますが、子どもとおしゃべりしながら作業をすれば、あっという間のはず。ぜひ、秋を代表する味覚をご家庭でも味わってみてください。

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