芋堀り遠足で山のようなさつまいもが…。どう保存・料理したらいい?
実りの秋の味わいはさまざまですが、9~11月頃にはさつまいもが旬を迎えます。
徐々に風が冷たくなるこの季節、ほくほくの焼き芋は格別のおいしさですよね。お子さまが芋堀り遠足に行かれるご家庭も多いのではないでしょうか。旬のさつまいもは栄養価も高く、子どもたちにもぜひ食べさせてあげたい食材ですよね。自分で収穫したお芋なら、喜んで食べてくれるに違いありません。そんな体験が「食育」となり、食の楽しさや豊かさを実感する機会になるはずです。今回は、たくさんのさつまいもを上手に消費するコツをご紹介します!
秋の味、さつまいもを上手に保存・料理するには?
焼き芋はもちろん、サラダや煮物、味噌汁、大学芋にスイートポテトと、多彩に料理できるのもさつまいもの魅力。それでも、子どもが芋堀りで収穫した山のようなさつまいもを前にして、「どう保存したらいいの?」「いつまで食べられるの?」「家で焼き芋を作るには?」などと頭を悩ませることもあるかもしれません。そこで、さつまいもの保存や料理の方法について解説します。
【栄養価は?】
さつまいもは非常に栄養価の高い食品で、特に食物繊維とビタミンCを豊富に含んでいます。皮の付近にはポリフェノールがたっぷり含まれていますので、なるべく皮ごと調理しましょう。
さつまいもを切ると、白い液が出てきますよね。これはヤラピンという樹脂の一種で、腸の働きを良くする効果があり、食物繊維とともに腸を浄化して便秘の改善などが期待できます。なお、さつまいものカロリーは、1本(200g)264kcalです。
【保存法は?】
さつまいもは、低温に弱い野菜ですので常温保存が基本です。冷蔵庫には入れず、新聞紙などに包んで冷暗所などで保存しましょう。常温保存の場合、1、2か月程度はおいしく食べられます。使いかけはラップで包んで冷蔵庫の野菜室に入れて、早めに使い切ってください。また、すぐに食べきれないほど多量にあり、冷凍したい場合は、必ず加熱してから冷凍庫に入れましょう。
【おすすめ焼き芋レシピ】
さつまいもといえば、焼き芋!というかたが多いのでは。ほくほくした甘~い焼き芋は、いくらでも食べられるおいしさですよね。さつまいもを使った料理は様々ですが、ここでは家庭で手軽にできる焼き芋作りの方法と焼き芋を使ったアレンジレシピを紹介します。
●オーブンで焼き芋作り
自宅でも簡単においしい焼き芋を作れるのが、オーブンを使う方法です。必要な物は、さつまいもの他には新聞紙とアルミホイルだけ。ぜひ試してみてください。
【1】さつまいもをよく洗い、濡らした新聞紙(クッキングペーパーでも可)で包んでから、アルミホイルで全体を包みます。
【2】オーブンの天板の上に並べ、160~170度で約60分~90分焼きます(予熱は必要ありません)。
【3】竹串がスッと通るやわらかさになったら完成!
≪ポイント≫
あまり高温にしないで、長時間じっくりと焼くことで焼き芋の甘味が増します。
●電子レンジで焼き芋作り
もっと手軽に作りたい!という場合には、電子レンジを使う方法もおすすめです。オーブンでじっくりと焼くのに比べると、ほくほく感は劣りますが、短時間でできるのが何より魅力です。
【1】さつまいもをよく洗い、新聞紙(クッキングペーパーでも可)で全体を厚めに包みます。
【2】電子レンジで3分間ほど加熱し、その後、「解凍モード」で10分間加熱すれば完成!
≪ポイント≫
「解凍モード」で低温加熱するのがおいしく作るコツです。
●焼き芋アレンジレシピ
【スイートポテト】
焼き芋をほぐして小鍋に入れ、バター、牛乳、砂糖を入れて煮る。やわらかくなったらつぶして、アルミカップなどの型に入れ、オーブントースターで焼きましょう。
【大学芋】
焼き芋を食べやすい大きさに切り、表面がカリッとなるまで油で揚げます。フライパンに砂糖、みりん、醤油を入れてタレを作ります。ふつふつと煮立ったら、揚げた焼き芋を入れて火を消します。たれをからめ、最後にゴマをふります。