自宅から近い学区内or仲良しの友だちが行く学区外!? 学校選択で迷ったら?

公立の小・中学校に進学する際、保護者や子どもが自ら学校を選ぶことができる「学校選択制」。制度が取り入れられている地域では、学区内の学校か、学区外の学校か……悩む保護者も多いと思います。何を基準に選択すればよいのでしょうか。

まず子どもが安全に通える学校を

最初に検討していただきたいのは、通学経路や通学時間です。小学生の場合は、登校班の有無、父母や地域のボランティアなどによる見守りがあるかどうか、朝晩の通学時間帯に自宅から学校付近までの経路を実際に調べておきましょう。実際に通学経路をたどってみると歩道を自転車が行き来していて危ない、交差点の交通量が多いので横断に注意が必要といったことがわかるかもしれません。バスや電車通学の場合は、混雑状況や時刻表通りに運転しているかどうかを調べましょう。

大人の足と子どもの足では所要時間は異なりますので、実際にかかる通学時間を計ってみることをオススメします。たった10分通学時間が違うだけでも、早起きするのは大変ですし、放課後の家庭での学習やお稽古事にも影響するので、慎重に検討しましょう。

実際に足を運んで校風をつかもう

そのうえで、各校の魅力について比較してみましょう。「あの中学校は荒れている」といったウワサをうのみにするのではなく、学校公開や学校説明会などの機会を利用して、自分の目で学校の様子を確かめたいですね。バザーや運動会は、地域のかたも参加可能のことが多いので、学校の雰囲気を知るにはよい機会だと思います。

私立学校ほど明確ではありませんが、公立小学校・中学校も校風や力を入れているポイントは異なります。例えば、文部科学省の指定で外国語活動に力を入れている学校や、教育委員会の指定を受けて国語教育に力を入れている学校も。学校のホームページなどに書かれていることが多いので、目を通しておきましょう。ホームページには教育方針や校長先生の考え、行事の様子なども掲載されているので、学校選びの参考にしたいですね。例えば、水泳の授業に外部の講師が来てくださる、生け花や将棋教室などのカルチャークラブを子どもや父母向けに開催しているという学校もあるようです。また、PTA役員になったらどの程度活動があるのかも先輩保護者に聞いて調べておくとよいですね。

小学生は学童、中学生は部活も見据えて選択を

保護者の中には、1学年の子どもの数やクラスの数を重視しているかたも多いようです。1学年1クラスの小規模校だと、クラス替えがないため人間関係が固定化しやすいことを懸念しているようです。ただ、小規模校のメリットもあります。学校全体の子どもの数が少ないので、先生の目が行き届くし、担任以外の先生も何かと目をかけてくれます。気になるようであれば、その学校に通う先輩保護者に直接聞いてみるとよいでしょう。

上記に加え、小学生は放課後の過ごし方も考慮し、学童クラブの場所や開所時間なども調べておきたいですね。中学生は、学校によって部活動の種類が異なるので、子どもの希望をヒアリングしたうえで、希望の部活動がある学校、そして実績を調べておくとよいでしょう。

今の友人関係も大切だけど、広い視野で選択を

「友だちと同じ学校に行きたい」という子どもの希望を叶えるために、学区外の学校をあえて選択するというかたもいるようです。ひとりでも知っている子がいたほうが、子どもも保護者も心強いという気持ちはよくわかります。しかし、大人が思う以上に子どもは新しい環境に順応するのが早いものです。仲良しの友だちと同じ学校にしたけど、クラスが分かれてしまった、その友だちに新しい友だちができてしまった……といった経験談も聞かれますから、今の友人関係だけにとらわれず、通学時間、教育内容、部活動など、広い視野をもって慎重に選択しましょう。

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