スマートフォン、SNSトラブルから子どもを守る! 保護者ができる予防策とは
子どもにスマートフォンを持たせようか、悩んでいる保護者のかたも多いのではないでしょうか。行動範囲が広くなるタイミングでスマートフォンを持たせれば、家庭内での連絡ツールとして保護者のかたにとっても便利なことが多いですよね。しかし、スマートフォンはさまざまなトラブルが世間の話題となっています。保護者のかたができる予防策とは?
子どものスマートフォン利用状況を知ることの重要性
お子さまがどのようにスマートフォンを使っているかは、スマートフォン内の情報(ダウンロード履歴・メッセージ履歴など)を見れば一目瞭然です。もしお子さまが小学生であれば、まだまだ保護者のかたがしっかりと使用状況を確認する必要があり、お子さまが使っているスマートフォンをときどきチェックした方がいいでしょう。
お子さまがスマートフォンを使い始めるときに、「どんなふうに使っているのか、ときどきママやパパがスマートフォンを預かって確認する」という約束をし、使い続けるための条件とするくらいでもかまいません。お子さまにとって「ママやパパのものを借りている」という状態にします。
ですが、中学生、高校生になれば保護者のかたに知られたくないことが出てきます。そこに割り込むのは親子関係の悪化を招く危険性もあるので、本人の意思を大切にしつつ対策を考えていきましょう。シンプルで効果的なものとしては「使用時間のルール化」があります。
スマートフォンの難しいところは「使い方」であって、本来「時間」ではないのですが(短い時間に間違った使い方をすることもあるため)、時間を減らすだけでもスマートフォンとの距離感を保つことができるのです。スマートフォンにつきっきり、SNSに没頭したままだと、スマートフォンやSNS内のことばかり考えてしまいますし、外からの情報を遮断することにもなりがち。夜は何時まで、食事中はさわらない、学校の間は決まった場所に置いておく、などのルールをつくりましょう。
また、「食事中はさわらない」など、一般的なマナーにもふれるルールについては、保護者のかたも一緒に守るべきだと考えてください。保護者のかたが見本を示すことは、お子さまが何歳になったとしても非常に重要なことです。
既に起きているトラブルのことを話題にする
スマートフォンやSNSについては、ニュースでも知られているように既にさまざまなトラブルが発生しています。悲しいことですが、これらを教科書として学ぶことが重要です。トラブルについて話し、「もし自分だったらどうするか」のシミュレーションをする機会を親子でもってみましょう。学校で何があったかを親子で話すように、スマートフォンの中でどんなことがあったのかも話せるような環境づくりができるとなおいいですね。
学校からの情報をしっかり得る
各種トラブルの情報は、必ず学校に集まります。担任の先生がよく知っていることも多いものです。ただ、中学・高校ともなると、学校側から保護者のかたに改めて話す機会があまりありません。保護者会などで保護者のかたから話題に出し、学校から情報を提供してもらうこと、保護者どうしで情報を共有することが大切なこととなります。
お子さま自身も、ニュースの中の知らない人のトラブルより、身近なトラブルの方が他人事にならず考えることができます。学校内で、クラス内でどんなことがあるのか。保護者のかたが積極的に知ることで、わが子を取り巻く環境を知り、どう対応すればいいのか考える機会がもてるのです。
保護者のかたがまずスマートフォンやスマートフォンを取り巻く状況について勉強すること
子どもがスマートフォンを持つのなら、その保護者は「安全にスマートフォンを使わせる」ということを十分に意識して生活する必要があります。ただし、そうするには「スマートフォンでどんなことができるのか、SNSではどんなことができ、いま何が起きているのか」ということの理解が十分でなければなりません。お子さまの方が詳しくなってしまっていると、たとえひとつのことを禁止しても、いくらでも抜け道を見つけ出します。保護者のかたがスマートフォンやSNSのことを学ぶ姿勢が必要なのです。
スマートフォンやSNSの知識については、ネット上でも検索はでき、たくさんの書籍も販売されています。行政やPTAなどが主催する講習会などに出ると、理解はぐっと進むでしょう。「もう子どもの方が詳しいから」と諦めず、ぜひ現在の状況を知ってください。お子さまとの共通の話題も増え、楽しい話題も見つかるはずです。