子どものしつけには、罰よりも習慣づけ!? 習慣づけるためのヒント
言ってもなかなか言うことを聞いてくれない子ども。子どもをしつけるために、ついきついことを言ったり、罰を与えたりしがちです。でも、ダメということに対して、罰を与えるより、効果的な方法があります。それは“習慣化”させること。ダメなことをさせないために、どんなことを習慣化させればいいのでしょうか。
意識して生活習慣を整える
子どもがテレビを見たり、ゲームをするとき、決めた約束を守ってくれず、イライラしたり、怒ったり、ときには「もうおやつはなし!」など、罰を与えてしまう親は多いのではないでしょうか。
とくに罰を与えることで、子どもは、
・叱られないようにしようと積極的に新しいことに挑戦しなくなる
・人をむやみに恐れたり、恨んだりするネガティブな感情が生まれやすくなる
・自尊心が傷つけられる
など、非活動的な人間に育ってしまうことも。
子育ての中でもしつけは難しい分野です。でも、人として生きていくうえで欠かせないしつけ。子どものうちに身につけさせておきたいことも多いですよね。
罰を与えて言うことを聞かせるというのは確かに効果的ですが、その効果は一時的なもの。罰を与えるより、習慣化させることで、子どもたちの意識を変えていくのがおすすめです。
6歳ぐらいまでは、親が家族の生活習慣を整えることで、子どもはその習慣に沿って生活します。親が意識してまず自分たちの生活習慣を見直してみましょう。
例えば、親が見ていないテレビをつけっぱなしにしたり、テレビやゲーム機に子守をさせないよう心がけます。子どもを静かにさせるために、テレビやゲーム機に子守をさせてしまうと、子どもがそれらにのめりこんでしまうことを予防できなくなります。
方針をはっきり決めてそれを守る
親の生活習慣を見直すためにも、親の子育て基本方針を決めることが有効です。
例えば、
・テレビは見たいものを決めて、時間を区切り見せる
・ゲームは6歳前には基本的に与えない
など、どう育てたいかをはっきり決めましょう。
また子どもにとって、テレビやゲーム以上におもしろいことがあれば、必ずしもそれだけに夢中になることはありません。幼いときから、より楽しめるものを見つけることができればその方がよいですね。
でも、もし6歳以下の子どもにゲーム機を使わせる場合は、親が管理した方がいいでしょう。やりたいと言ったら「○時までね」と、時間を区切ってやらせます。
タイマーをかけたりしてもいいのではないでしょうか。そして、時間が来たら返してもらいましょう。
このとき、「もうちょっとやりたい」といっても、はっきり断ることが重要。自由に持たせて、長時間やったと言って叱るようなやり方はやめましょう。
親がやり方をコロコロ変えない限り、子どもはそんなものだと思って育ちます。
罰則を適応するというやり方は、もう少し大きくなって、子どもがひとりで過ごすようになってからです。ひとりで過ごすようになると、子どもには限界設定が必要になります。ひとりで留守番するときの約束などもそれにあたります。
やってもいいこととやってはいけないことをはっきりさせるのは、しつけのうえでも大事なこと。ゲームに関するルールなどもそのひとつです。
しつけたいことは、まず習慣化させてみてはいかがでしょうか。子どもにとっても親にとっても叱ったり、叱られたりというストレスが少なくなりそうですね。