育児ノイローゼは防げる! 考え方を変えて育児を楽しもう!
子育てというものは、なかなかすべてが理想通りには進まないもの。かわいいはずのお子さまを憎く感じてしまうなど、過剰なストレスによって育児ノイローゼを患ってしまう保護者も少なくありません。そんな事態に陥らないためにも、育児ノイローゼを防止する心がまえを覚えておきましょう。
育児に完璧はあり得ない。60点で合格と思いましょう
まずは自分自身が学校に通っていた頃を振り返ってみましょう。テストではいつも100点ばかりとっていましたか?
この質問をしたのにはもちろん理由があります。それは、育児ノイローゼになりやすい性格かどうかをチェックするためです。
ノイローゼになりやすい人とは几帳面や真面目な人、完璧主義者のかたが多い傾向にあるようです。何でも上手にやろうとすると神経が張り詰めてしまうだけではなく、うまくいかなかったときの落胆も大きくなるのです。
そこで発想を変えてみましょう。お子さまはいつも100点ばかりのママを求めているのでしょうか?
100点ばかりでなくてもきっとお子さまは笑ってくれますし、ママを嫌いになったりはしないはずです。ご自身のテストを振り返ってみても100点ばかりとってきたわけではないはずです。80点のときもあれば、60点のときもあったはずです。それと同じように80点で上出来、60点で合格というように気楽に育児を考えましょう。
「うまく離乳食が作れなかったけど、おいしそうに食べてくれているから、よし!」。
「今日は疲れたから、掃除は明日にしよう」。
こんなふうに思っても、がんばっているママのことを誰も責めたりしないはずなのです。
同じ悩みをもつ相手を見つけましょう
育児について言えるのは、不安なく子どもを育てている親はひとりもいないということです。つまり、不安はつきものなのです。
特にお子さまが小さければ小さいほど、夜泣きはしないか、離乳食はちゃんと食べてくれるか、トイレはちゃんとできるか、熱を出さないか、歯みがきはちゃんとできているか、など不安なことを挙げればキリがありません。
こうした不安をひとりで抱えると育児はどんどん辛くなっていきます。ご主人や自分自身の両親、もしくは友人、さらには区役所の保健師さんといった育児に関するアドバイザーでもかまいません。不安を打ち明けられる相手を見つけましょう。そういった相手に話をするだけでも、不思議と心は軽くなっていきます。
また、区役所などで開催される育児相談、ベビーマッサージや手遊び、読み聞かせなどのイベントにも出かけるとよいでしょう。同じ月齢の赤ちゃんをもつママ友、先輩ママなどいろんなかたと知り合うことができます。
「同じ悩みをもっている人がいる」「困ったときにアドバイスが聞ける」。そう思うだけで、育児に対する不安は少しずつ消えていくものです。
ストレスを感じたら、お子さまと離れる時間をもちましょう
育児をストレスと感じるひとつの要因は、生活リズムが乱れるためです。お子さまを優先しなければいけないため、ママの生活に制限がかかってしまうのです。授乳や夜泣きなどで睡眠がきちんととれないだけではなく、今まで普通にしていた買い物や美容室に行くといったことも自由にはできません。
お子さまが寝てからはもちろん、昼寝の時間などを休息の時間にするなど、休めるときには休むことを意識し、ストレスをためないよう心がけましょう。
しかし、それでもストレスがたまってしまうママもいるでしょう。その場合はご主人や自分の両親、ときにはご主人のご両親などにも協力してもらい、お子さまと離れて自分の時間をもつことが大切です。ほんの少しでもいいので、お子さまのことを考えない時間があれば、それだけで心は休まるものです。
このときに重要なのは、誰かに頼ることを恥ずかしいとは思わないこと、そして罪悪感をもたないことです。よく「育児に休みはない」と言われますが、「今日の私には休息が必要!」と割りきればかなり気持ちは楽になるはずです。
目指すのは100点ではなく、はなまる
育児は「ママの大切な仕事」ですが、ママもひとりの人間です。毎日がうまくいくとは限りません。しかも、お子さまはロボットではありません。ママの思い通りに動いてくれなくて当たり前なのです。
自己満足の100点ではなく、気持ちの切り替えや周囲に頼り、育児を楽しみながらお子さまの笑顔という「はなまる」を目指しましょう!