休日の子どもとの過ごし方 親本位? 子ども本位?

週末くらいのんびり過ごしたい…という気持ちもわかりますが、子どもの遊びに“休日”はありません。ふだん、なかなか一緒に遊べない父親が家にいるとしたら、なおさら遊びたい気持ちは高まっているはずです。そんな子どもの気持ちにこたえず、ダラダラと過ごしてしまうと、しだいに子どもが“無気力”になってしまうかもしれません。例えば、毎週末、こんな過ごし方をしていませんか?

あなたの家庭の休日の過ごし方は、親本位? 子ども本位?

◆一日中、家で過ごすことが多い

家でのんびりと過ごすのも悪くはありませんが、それだけでは子どもが退屈するのは当然です。テレビやDVDを観るなどして一日中ダラダラとするのは、心身の成長にとってもよい過ごし方とは言えません。「どこか行こうか」と声をかけたら、きっと子どもは喜ぶはず。できるだけ週末は子どもを外に連れ出してあげましょう。

といっても、毎回、遠出をする必要はなく、ふだん、通い慣れた公園にお弁当を持って皆で訪れるだけでも、子どもにとっては楽しいひとときとなるはずです。また、話題のスポットや子どもが好きなアニメの映画などは、「混んでいて疲れそうだな……」と敬遠したくなるかもしれませんが、ときには混雑を覚悟して連れて行ってあげると大喜びするのは間違いありません。

◆休日はいつも遅い時間まで寝ている

週末はゆっくり寝ていたいという気持ちはわかりますが、子どもは平日と同じくらいの時間に起きることが多いはず。保護者のかたがなかなか起きず、ようやく動き出すのが昼くらいになると、できることは限られてしまいます。ゆっくりと寝て疲れを取りたい場合でも、例えば、土日のどちらかは早めに起きるなどして、ある程度は子どもに合わせてあげましょう。

◆常に親が予定を決める

子どもが小さいうちは、保護者のかたが週末の計画を考えることが多いでしょう。成長するにつれて、行きたい場所などの希望を言うようになったら、可能な範囲で取り入れてあげましょう。常に保護者のかたがすべてを決めていると、「○○に行ってみたい」「△△をやってみたい」といった子どもの好奇心が高まりにくくなります。

◆急に計画をキャンセルすることが多い

子どもに「○○に行きたい」と言われて、「今度の土曜日に行こう」などと答えたら、それは「約束」になります。別に優先したい用事が入った場合、大人は「来週にすればいい」と軽く考えがちかもしれません。しかし、子どもはとても楽しみにしていますから、突然キャンセルされると、がっかりして悲しい気持ちになるでしょう。「いつも約束を守ってくれない」と、信頼を失ってしまうかもしれません。

◆自然に触れる体験がほとんどない

都会で暮らしていると、ふだんは自然に触れる体験がほとんどありません。ですから、毎週とは言いませんが、できるだけ休日に自然の中で過ごすひとときをもつように心がけましょう。家族でショッピングモールなどに出かけるのも楽しいですが、自然の中で過ごすのはまた異なる楽しさや喜びがあります。ときには、キャンプなどの本格的なアウトドア体験をすると、きっとよい思い出となりますし、家族の絆が強まるきっかけにもなるかもしれません。自然に囲まれて家族とともに過ごす時間は、大人にとってもリフレッシュになるはずです。

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