子どもの寝つきが悪い…どんなサポートが効く?
子どもがなかなか寝てくれない……。毎日のことになると、けっこう深刻な悩みになりますよね。「寝てくれたら、やっと自分の時間が取れる」と考えている場合はなおさらです。子どもの寝つきが悪い場合、どのようなサポートが効くのでしょうか。
生活リズムを見直すと眠れない理由が見えてくる
寝させたい時間を過ぎているのに、いつまでも遊んだり、絵本を読んでとせがまれたり……。ついイライラして「いい加減に寝なさい!」と叱りたくなる気持ちもわかりますが、子どもの気持ちを代弁するなら「眠くないものは眠くないし……」かもしれません。
眠くないのに無理に寝させることはできませんから、まず、どうして眠くならないのか、一日の流れを振り返ってみましょう。すると、「起床時間が遅い」「昼寝をしている」「運動不足」「寝る前に興奮するようなことをしている」など、眠くならない原因がきっと思い当たるはず。毎日、遅い時間に寝ているのに、今日から早く寝させようとしても難しいのは大人でも同じです。一日の生活リズムを見直して、眠くならない原因を取り除いていきましょう。
なかなか寝てくれない場合はこんな対処を
次のような視点から生活リズムを見直しましょう。
◆寝る時間を約束する
まず基本となるのは寝る時間をしっかりと決めて消灯すること。これをルールとして徹底すれば、まだ遊びたい気持ちがあったとしてもあきらめやすくなります。寝る時間を過ぎたら、ほかの部屋からテレビの音を聞こえないようにしたり、大きな声で話さないようにしたり、家族も配慮しましょう。
◆起きる時刻を決める
生活リズムを整えるために、起きる時間も決めましょう。園に通っている子どもは毎日だいたい同じ時間に起きていると思いますが、週末は遅くまで寝ているご家庭もあるかもしれません。「週末くらい……」という気持ちがあるかもしれませんが、できるだけ平日と同じ生活リズムを維持するようにしましょう。
◆絵本やお話をしてリラックスする
寝る前は、戦いごっこなどの興奮する遊びではなく、絵本の読み聞かせをしたり、お話をしたり、リラックスできる時間にしましょう。パパやママの優しい声にいざなわれて、そのまま眠ることもあるでしょう。また、寝る直前にテレビやゲームをすると目がさえて眠れなくなるので気をつけてください。
◆お昼寝の時間を調節する
幼児は成長するにつれてお昼寝の時間が短くなり、3歳くらいにはしなくなるケースも多いようです。お昼寝の時間が長すぎたり、遅い時間に寝たりすれば、夜眠くなりにくいのは当然です。眠くなるのなら寝させても問題ありませんが、必要としていない場合は無理にお昼寝をさせるのはやめましょう。保育園に通っている場合はわが子だけお昼寝をやめさせるのが難しいのが悩ましいところですが、最近は4、5歳のお昼寝を取りやめる園も増えています。
◆パパの帰りが遅い場合は待たない
パパの帰宅時間が遅かったり、日によって異なったりすると、待ちたがって寝ないこともあるでしょう。「せっかく寝つきそうだったのに、玄関が開く音がして飛び起きた」といった経験もあるかもしれません。パパと会いたい気持ちはわかりますが、あまりに時間が遅くなる場合は待つべきではないでしょう。また子どもが寝る時間と帰宅が重なる場合は、「ママに帰宅時間を連絡しておく」「子どもが気づかないように静かに入る」「寝るまでは寝室に入らない」などとルールを決めましょう。パパからすると寂しいかもしれませんが、その分、休日はたっぷりと遊んであげてください。