赤ちゃんのお世話に疲れた身体に効くストレッチやツボ

赤ちゃんのお世話はとてもやりがいがあり、その笑顔にも癒されるもの。赤ちゃんを抱っこすることで、赤ちゃんとお母さん双方にオキシトシン(別名、幸せホルモン)という脳内ホルモンが分泌されます。ですが、抱っこにおんぶに…と毎日繰り返していると、やはりママの肉体的な負担は蓄積してしまうもの。赤ちゃんのお世話に疲れた身体におすすめのストレッチとツボをご紹介します。

1.肩の前側を伸ばすストレッチ

抱っこをしていると、肩は前の方にひっぱられ、腕・肩・胸の筋肉の疲労を招きます。(特に赤ちゃんの頭を支える側)。小まめにストレッチすることで疲労の蓄積を防ぎましょう。

【1】両手を後ろに回し、手を組みます。手の平を下向きに、腕はできるだけまっすぐに。
【2】その腕の状態のまま、腕全体を上に上げていきます。胸をはり、息を吐きながら、上げられる限界まで、グイッと。

2.腰まわりのストレッチ

日々の抱っこやおんぶは、腰に大きな負担をかけます。赤ちゃんと一緒にお昼寝する前後などにおすすめなのが「ネコのポーズ」。腰周りの血行を促進し、背骨をストレッチ出来る、一押しのポーズです。

【1】お布団や座布団などを敷き、膝が痛くない場所で四つん這いになります。
※手を置く位置と膝をつける位置の高さは変わらないように、平らな場所を選んでください。
【2】息を吐きながら、背中で天井を持ち上げるようにして、グッとおなかを丸めます。頭も内側にして、おへそを見るように。
【3】息を吸いながら、最初の姿勢に戻ります。
【4】先ほどの【2】とは逆に、背中を限界まで反らします。首は後ろに倒し、目線で天井を追いながら、お尻を突き出します。

【1】~【4】をワンセットとして、3~5回程度ゆっくり繰り返しましょう。

3.眠りの質をよくするツボ

ママは赤ちゃんのことが気になってなかなか深く眠れません。寝る前にツボを押し、短くても質のよい睡眠をとれるようにしたいですね。

【百会(ひゃくえ)】
頭の頂点にあるツボです。左右の耳を結ぶ線と、顔の中央の線とがぶつかる場所にあります。息を吐きながら、両手の中指でグーッと押しましょう。頭痛にも効果的だと言われています。

4.身体全体の冷えに効くツボ

身体が冷えるだけで風邪を引きやすくなったり、便秘になったり…。身体が十分に温まっているということは、非常に重要です。血行をよくするためにおなかのツボを押してみましょう。「内臓の冷え」にもいいですね。

【気海(きかい)】
おへその指二本分下にあるツボです。人差し指と中指を揃えてツボにあて、息を吐きながら、グーッと5秒ほど押し込むように押します。それを10回ほど繰り返してみてください。

「身体の調子がよくないな?」というとき、緊急措置としても使えるストレッチやツボ押し。できればしっかり休み、整骨院などでプロの施術を受けることがおすすめですが、育児中のママにはなかなか難しいこと。ストレッチやツボ押しなど、忙しい中でもできることを地道に行い、疲れを溜めこまない体質にしていきたいですね。

プロフィール



神奈川県川崎市多摩区・生田に開院して16年、今までに延べ2万人超を施術。子どもを対象にしたキッズ整体をはじめ、妊産婦さんから年輩者まで幅広い層に対応しています。また、セラピストスクールseleneの講師を勤め「マタニティ&産後ママ 腰痛解消術」、「キッズ整体」など、オリジナルな整体術の普及に努めています。

さわやかコリニック整体院
http://www.corinic.jp/

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