苦手な食べ物の克服方法は? 親子の苦手な食べ物ランキング

 「子どもに食事は残さず食べよう」「好き、嫌いはダメ!」と言っている保護者のかたは多いと思いますが、今どきの子どもはどんな食べ物が苦手なのでしょうか? また保護者のかたは何でも食べられますか? 親子の苦手な食べ物についてアンケートで聞いてみました。

子どもが苦手な野菜第1位は…?

 健やかな成長にとって、食べ物は欠かせません。子どもには、いろんなものをしっかり食べて大きく、健康に育ってほしいですよね。
でも、どんな子どもでも好き、嫌いはあります。子どもによっては激しく好き、嫌いがある場合も。保護者のかたにとっては、心配だったり、イライラしたり…悩みのタネにもなりますよね。

中でもなかなか食べてくれなかったり、苦手意識をもたれがちな食べ物が野菜。健康のためには食べてほしいものですが、子どもには野菜嫌いが多いです。
「お子さまが一番苦手な野菜は何ですか?」と尋ねてみたところ、「ピーマン」「セロリ」がそれぞれ約20%という結果に。ちなみに大人にも同じ質問をしてみたところ、「特にない」がもっとも多く51%、「セロリ」が次点で23%でした。セロリは独特の香りや風味があり、たしかに好き嫌いが分かれるかもしれませんね。

親子ともに「苦いもの」が苦手!?

 「お子さまが野菜以外で一番苦手な食べ物は何ですか?」と聞いてみたところ、もっとも多かったのは、「苦いもの」で、36%でした。
苦いものと聞いて思いつくのは、魚の腸。子どもがあまり食べることはなさそうですが…。でも、同じ質問を保護者のかたにもしてみたところ、保護者のかたでも「苦いもの」がもっとも多く36%でした。薬には苦いものが多いですよね。味覚としては、たしかに「おいしい」という印象からは遠い気がします。子どもも大人も苦手な理由はなんとなくわかる気がします。この結果から考えると、苦手な野菜で、「ピーマン」「セロリ」が挙がっていたのもうなずけるのでは。

苦手なものを食べさせる工夫は?

 苦手でも、食べてほしいもの、食べさせたいものはありますよね。苦手なものを食べさせるために、どのような工夫をしているのでしょうか。

「工夫していること」についてうかがったところもっとも多かったのは、「小さく切ったり、他のものと混ぜる」でした。フリー回答では、「とろみをつけるなどして食感を変える」「おいしそうに食べて見せる」という意見も。また、「とくに工夫をしない」という意見も見られました。それは、経験を重ねれば食べられるようになるからという理由でした。

保護者のかたに「保護者のかたご自身が苦手な食べ物を克服できた方法はありますか?」と聞いてみたところ、「大人になるにつれて、自然と食べられるようになった」がもっとも多い回答でした。

実際、味覚は年とともに変化しますよね。さまざまな料理や食材にふれ、食べてみることで、苦味や酸味などの味覚を経験として覚えることで、食べられるようになるのだとか。食べ物の好き、嫌いといえども、まさに人生経験そのもので、深いですね。
子どもが、好き嫌いが多くて困っている、悩んでいるというかたも、それほど心配したり、イライラせず、食べやすい工夫をしながら見守ってあげましょう。今食べられないものもいつの日か、「あなたは子どもの頃、これが苦手だったよ」という思い出話になる日がきっとくるはずです。

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2016年2月22日~2016年3月6日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:3,158名

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