【子どもの約束 低学年編】親はどこまで関わるもの?

 小学校に入学すると、子どもが遊ぶ約束をして帰ってくることがあります。「約束する」ということは、自分と相手の事情を踏まえたり、時間を考えたりするなどして、多くを考慮する必要があるものです。ちょっとしたトラブルが起きる可能性も…。ですが、それも子どもの成長には必要なこと。保護者として上手にフォローできるよう、この頃の子ども同士の約束についてある程度理解し、心の準備をしておきましょう。

約束したのに場所も時間もわからない…?

 低学年の子どもたちは、約束することについてはまだまだ初心者。お友達と会って遊ぶためにはどんな決めごとが必要なのか、すべての項目を整理して考えることは難しく、「遊ぶ約束をしたけれど、どこで会うかも何時に会うかも決めていない」ということもあるかもしれません。保護者からすれば「一体どんな約束なの?」と思うほど不完全なこともあるでしょう。子どもはまだ「ただ一緒に遊びだい」という一心で話をするので、そのようなことも珍しくないのです。

こんなときにはまず「相手のお友達と何を話したのか」ということを聞いてみましょう。約束に関することだけでなく、普段どんな場所で遊んでいるのか聞いたことはなるか、誰と一緒に遊ぶことがあるか、などのことです。よく遊ぶ公園がわかれば会えるかもしれません。もちろん、お友達の保護者の連絡先が分かるようであれば保護者から連絡してみましょう。この時もある程度子どもから話を聞き、どんなふうにして連絡することになったのかの事情を説明できるといいですね。

また、自分は時間と場所を伝えたのに、うまく落ち合えなかったということもあります。友達に悪意があるわけではないということを話して落ち着かせ、遊びが優先できない事情もあるということを説明しましょう。

保護者から約束の仕方を伝授する

 このように、この頃の子どもには、約束が約束として成り立っていなかったり、約束通りにならなかったりすることはとても多いものです。「遊びたいのに遊べなかった」というのは、はたからから見るととても可哀想に感じられるかもしれません。ですが、どうすればきちんと約束ができるのかを訓練する時期と考え、親子でパニックに陥ってしまわないよう冷静に対応しましょう。次のようなことを伝えてみてください。

・お友達とは、「会う場所」や「会う時刻」を話し合って決める
・会う場所や時間をメモして忘れても困らないようにする
・家に帰ってから遊べないことがわかった場合は電話をする(電話番号を伝える)

慣れてくれば遊び道具などを持ち出すこともあると思います。何をして遊ぶのか、必要な持ち物や準備はあるかなども、徐々に話し合えるようになっていきます。

低学年の約束には、親が十分に関わって

 せっかく子ども同士で約束したのに、保護者がしゃしゃり出ても…と疑問に思うこともあるかもしれません。しかし、低学年の場合には、子どもの混乱を防ぎ、安全を守るためにも、まだ保護者が十分に関わってもよい期間です。
電話連絡については、最初は保護者が、その後は子ども自身に電話をかけさせてみるのもいい勉強になりますね。段階的に「自分がした約束については、自分で責任を持つ」ということに慣れさせていきましょう。

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