小さな子どもと車で帰省する際、気をつけたほうがいいこと
年末年始は、お子さまを連れて車で帰省する予定だというかた。「車だし、電車より簡単だ」と考えていませんか? 確かに、車での帰省は電車での帰省と異なり、荷物が増えても簡単に運べますし、時間も比較的自由に選べるというメリットがあります。しかし、やはりいくつか気をつけなければいけない点も。小さなお子さまと車で帰省する際、気をつけたほうがいいことを考えてみましょう。
車内で飽きない工夫、快適に過ごせる工夫を
遠方への帰省は移動時間が長く、ついつい子どもを「静かにしなさい」「がまんしなさい」と叱ってしまうことが多いかもしれません。しかし、車内で過ごす時間が幼児にとっては長すぎることを忘れず、車内でも飽きない工夫や、快適に過ごせる工夫を考えておきましょう。同じことを続ければどうしても飽きてしまうので、さまざまな遊びを用意してあげておくといいかもしれませんね。
例えば…
・お気に入りの絵本、DVDを見せる。または、今まで見せたことのない絵本やDVDを見せる。
・好きな音楽を流す。親子で一緒に歌えるものなどがベスト。
・ごっこ遊びができるようなぬいぐるみやお人形。小物もあるとよい。
もちろん、窓を開けて外の風景を見たり、見えたものについて話したりすることも大切。車酔いしやすい子どもには特に「人と話す」ことや風景を見るのはおすすめですよ。
おやつはとっておきの時間にあげる
おやつを食べさせるとどんな子どもも静かになります。でもあげすぎには要注意。ずっとおやつを食べさせるのは栄養面でも歯の衛生を考えてもおすすめできません。おやつはいつもの通りおやつの時間にあげるように心がけたいですね。
それ以外の時間は「どうしても飽きてしまった時」など、最終手段に使いましょう。小分けのお菓子を選んだり、ご自宅で小さな密閉容器やビニール袋に小分けして食べる量だけ渡せるように準備しておくのもおすすめです。
また、ジュースの飲みすぎはおしっこの量を増やすことにもなるため、特におむつをしていない年齢のお子さまは注意が必要。とはいえ、冬であっても水分補給はしっかりと。水やお茶を定期的に飲ませ、長時間トイレに行けなくなるような状況を避けて。出発前にサービスエリアの利用や、渋滞を避ける日程や時間帯についても考えておきたいですね。
サービスエリアでは子どもから目を離さない
帰省の時期はサービスエリアも非常に混雑します。お子さまは車の外に出たら開放的な気持ちになり、すぐにどこかへ飛び出してしまいかねません。駐車場での幼児の事故は常に絶えないことを考え、必ず手をつないで歩くようにしましょう。
また、建物の中でも迷子にならないよう細心の注意を。お土産のお店やセルフサービスの飲み物コーナーなど、触ってはいけないもの・触ると危ないものが多いことを忘れず、お子さまにとって安全な休憩時間になるよう気をつけてください。
長旅は大変ですが、ふだんと違う風景や雰囲気を味わえる貴重な機会でもあります。「あんなものがあるよ」、「あそこにきれいなものがあるよ」と、お子さまの「発見」のお手伝いをしてあげてください。安全で無理のない、楽しい帰省になるといいですね。