夜泣きする赤ちゃんはどうしたらいい?夜泣きの対処法
夜中に何かあったのかと思うほどわんわん赤ちゃんが泣く、「夜泣き」。事前に何かあれば泣いていた理由もわかりますが、気持ちよさそうに寝ていた赤ちゃんが急に泣きだすという現象なだけに、どんなママやパパでも慣れないうちはとてもとまどいます。もしかしたら昼間のうちに赤ちゃんによくないことがあったのかと考えたり、あまりにも連日続けば「何か育児に問題があるの?」と心配になったりすることもあるかもしれません。しかし、それはよくある誤解です。夜泣きについて詳しくご説明します。
6、7割の赤ちゃんに夜泣きがある
夜泣きは、生後3ヵ月ごろから1歳半前後の赤ちゃんに見られる、夜間寝ている間に突然泣き出すという現象です。はっきりとした数値は不明ですが、6?7割の赤ちゃんが経験していると考えられます。目覚めてただ泣くのではなく、わんわん大泣きをする、泣き始めてなかなか泣き止まない、話しかけにも応じないなど、昼間の泣き方とは違う場合が多く、多くのママ、パパが対応の仕方に悩むことが多いものです。
夜泣きの原因は不明。ただし、昼間の過ごし方による影響が関わる可能性も
なぜ多くの赤ちゃんが夜泣きをするのかということに原因は、いまだにはっきりとはわかっていません。ママやパパとの接し方や育児方法の間違いでは?と指摘されることがあるかもしれませんが、これらの要因は否定されています。小児科の先生や保健師さん、周囲の人々が見て一般的な赤ちゃんの過ごし方をしているのであれば、ご自身の育児に間違いがあると考えたり、自信を失ったりする必要はありません。
一方で、昼間にたくさん遊んで興奮したり、慣れない場所に行ったことの精神的なストレスがあったりする場合には、夜泣きにつながる可能性もあります。これは夜泣きのメカニズムとして解明されていることではなく、あくまでも多くのママ、パパが「そうかもしれない」との経験則でいわれていることです。特に何もなかった日であっても夜泣きは起こります。
また、興奮や刺激、適度のストレスこそ赤ちゃんの成長にとって大切なものであり、これらを避けて生活すれば、逆に赤ちゃんの健康を妨げてしまう可能性もあります。「できるだけおとなしく過ごさせよう」「普段と違うことはしないようにしよう」と考える必要は一切ありません。
抱っこや授乳で対応しても泣き止まない場合には
夜泣きをし始めた赤ちゃんの多くは、なかなか泣き止みません。それでも、ママやパパが近くにいることで安心感は増します。まずは抱っこをしたり、授乳をしたりしてみてください。赤ちゃんによっては強い力で反り返ったり暴れたりして抱き上げるのが危険な場合もありますので、胸や背中を優しくぽんぽんと叩き、落ち着かせてあげるようにしましょう。
夜泣きはある意味で「我を忘れている」状態ですので、赤ちゃんが我に返るようなことも効果的です。次のようなことも試してみましょう。
・部屋を明るくする、明るい部屋に移動する
・外の空気に当たる
・おもちゃを触らせる
・テレビをつける、音楽を聴かせる、気に入っている動画の音を流す
・普段、ママほどは抱っこの頻度が高くない人に抱っこしてもらう
夜泣きは夜間のことであるだけあって、他の家族の眠りを妨げたり、ご近所に迷惑をかけていたりしないかなど、昼間よりも気を遣うことが多いもの。ママひとりで対応しようとすれば、精神的にも大変つらいものになってしまいます。ぜひご家族の協力を得て、夜泣きの期間を乗り越えるようにしましょう。ご近所にもご挨拶に行っておくと、理解してくれるも多いはずです。