高校生の悩みをコーチング キーワードは「存在価値」
コーチングのプロ・石川尚子氏は、高校生のコーチングをすることもあるという。以前は、「受験勉強に対するやる気がわかない」という高校生が多かったが、最近は、「学校に行きたくない」「やりたいことがわからない」「漠然と不安で夜眠れない」などの悩みを訴えるケースも出てきたそうだ。ベネッセ教育情報サイトでは、この点について、石川氏に詳しく伺った。
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高校3年生Aさんはこんなふうに言っていました。
「親に話しても、わかってもらえないんです。学校に行かないとダメ人間っていうか、テストでいい点をとらないと自分は生きている価値がないって思っているみたい」
親の悪口を言いながら、どこかで、「自分の存在そのものの価値を認めてもらいたい」という気持ちが伝わってきました。子どもは、親から大切な存在だと思われているという安心感があって初めて気持ちが落ち着き、前向きに考えられるようになります。では、日頃のどんなコミュニケーションが効果的なのでしょうか。
たとえば、やっていることを認める声かけです。結果はどうであれ、本人がやっていることをただ言葉にして伝えます。「自分が何かを成し遂げないと認めてもらえないんだ」という気持ちにさせるのではなく、「どんな時も親は自分のことを見守ってくれている」という安心感で満たされます。そんな満たされた気持ちから、「がんばってみよう!」という気持ちがわいてきます。また、折々に、親子間で「ありがとう」を言い合うのもよいですね。そうしていると、子どものほうも「ありがとう」を言うようになります。子どもも何かしら家族に貢献しているという存在価値を感じられるのではないでしょうか。
「自分には生きている価値がない」……そんな子どもなど一人もいません。「あなたはかけがえのない大切な子どもなんだよ」と、日頃から感じさせる関わりをしてあげてほしいと切に思います。
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