とにかく「逃げる」 子どもの安全対策を専門家が伝授

とにかく「逃げる」 子どもの安全対策を専門家が伝授子どもの行動範囲が広くなると、保護者や地域が見守るのと同時に、子ども自身の安全力を高めることも大切だ。では、具体的にどうすればよいのだろうか。ベネッセ教育情報サイトでは「うさぎママのパトロール教室」主催の武田信彦氏に聞いた。

 

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安全力には、危険なことに遭わないように気を付ける予防力と、万が一の時に自分の身を守るための対処力があります。予防力は、周りをよく見て、よく聞いて、危険かどうかを察知するとともに、スキを生まない力となります。対処力は、危険から「逃げる」、ピンチを「伝える」ための力です。

 

安全力を高めるために、小さなピンチから練習していきましょう。町の人に会ったら、元気よくあいさつをします。いざという時「助けて」と声を出すための練習になります。お互いに顔も覚えられます。「こんな場合にどうするか」と、クイズを出すのも、安全力アップにつながります。「何か遭った時は、ここに逃げ込むのよ」と子どもに声をかけ、事前に職員のかたにもお願いをしておくとよいと思います。

 

「知らない人に道を聞かれた時」「お菓子をあげると言われた時」なども、親子で一緒に考えましょう。駐輪場に自転車を置く時、家の鍵を開ける時など、一人になりやすい場面では、親子でも、周りに注意を払うように促します。習慣付けておけば、予防力になります。どんな対応が正解かはありませんから、引き出しを増やしておき、いざという時に自分で考えて、対応できるようにしておく。それが予防力であり、対処力なのです。

 

知らない人と出会った時、自分を守る空間として相手との距離を保つことが重要です。話をしても失礼にならない程度で、でも手が届かない最低限の距離は、約1メートルほどです。新聞の長いほうを底辺にして丸めた棒を2人で挟んで持つと練習できます。断る力も大切です。思い出しやすく、相手に失礼にならない「できません」が最適です。

 

防犯ブザーを持たせているご家庭も多いと思います。できれば複数持ち、外出時に付け替えなくても済むようにし、必ず持って出かけます。月1回の点検も忘れないでください。電池切れだったケースや初期不良だったケースもあります。時々、鳴らす練習をしたほうがよいでしょう。

 

出典:子どもの安全力を高める【後編】親子で練習するポイント -ベネッセ教育情報サイト

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