夏休みのお子さまに手伝ってほしい あんなことこんなこと

夏休みはおうちで過ごす時間がたっぷり。せっかくですから、お子さまにもいろいろな体験をさせてあげたいものです。とくに提案したいのは「おうちでのお手伝い」。「パパやママの力になれた」「家族のひとりとして家のお仕事をした」という満足感、達成感は、これからさまざまな人間関係の中で成長する子どもたちにとって、非常に大切なものです。幼児にもできるおすすめのお手伝いを紹介します。


植物との触れあいもできる水やり、花瓶の水替え

 ご自宅で育てている植物があれば、「水やり」をお手伝いとしてお願いしてみましょう。お世話の大切さを学ぶだけでなく、植物の水の関係をごく自然に知ることができます。このお手伝いの場合、小さなじょうろにお水を入れる、植物にかける、じょうろを片付ける、までをワンセットに。朝のお手伝いとして習慣づけるようにすれば、生活のリズムが乱れがちな夏休みも上手に過ごすことができますね。

 

とくに育てているものがなければ、小さな花瓶(牛乳瓶など、丈夫な瓶であればいわゆる「花瓶」である必要はありません)に一輪のお花を用意して、花瓶の水替えをお願いします。服が水に濡れてしまうこともあるかもしれませんが、水やりや水替えのお手伝いを繰り返すことによって水の扱いにも慣れていきます。季節も夏ですし、あまり気にしなくても済むのではないでしょうか。

 

 

洗濯物を畳み、色や大きさ、持ち主で種類分けをする

 タオルやハンカチなど、簡単に畳めるものを畳むお手伝いもおすすめです。まずは見本として床に広げたものを折る様子を見せてあげてください。始めたばかりは角と角を合わせるのにも苦労するかもしれませんが、必ず徐々に慣れていきます。もし畳み直しが必要になる場合には、本人の見えないところで。できれば「タオルくらいどんな畳み方でも大丈夫」というおおらかな気持ちで見守ってほしいと思います。

 

「小さく、整えてまとめる」ということが普段の生活にもなじめば、自発的なお片付けや整理整頓にも繋がります。綺麗に畳めた、上手にまとめた、ということは十分に褒めてあげてください。また、折った洗濯物は、同じ大きさや色のもの、あるいは持ち主によって分類するなどして、小学校の算数でもやる「仲間集め」の練習もしてみましょう。

 

 

そのほか、食事の支度の中でも「お箸やお手拭きなどを運ぶ」、食器の片づけでは「キッチンにいるママに食器を渡す」、窓ふきや玄関の掃き掃除など、安全に、簡単にできるお手伝いはたくさんあります。どんなお手伝いにも、今後養っていきたい大切な学びや感覚がたっぷり。「子どもにやってもらうと逆に大変になる」とお手伝いをさせないでいるのはあまりにももったいないことです。時間に余裕のある夏休み、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

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