「何度言ったらわかるの?」と言う前に、コーチングのプロが教える、我が子にすべき「価値のある質問」
思いどおりに行動してくれない我が子に、つい投げかけてしまう「どうして言うことを聞けないの?」「どうしてこんなことをしたの?」「何度言ったらわかるの?」などの言葉。「こうした質問は逆効果で、ほとんど機能しない」と話すコーチングのプロ・石川尚子氏に、上手に言い換える方法をベネッセ教育情報サイトが聞いた。
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子どもに、冒頭で挙げたような質問をしても何も変わりませんし、お互いにストレスも高くなります。どのように言い換えればよいのか、例を挙げてみます。
1)「どうして言うことを聞けないの?」を言い換える
<理由を尋ねる> →「何かあったの?」
<考えを尋ねる> →「今、どうすると一番いいと思う?」
<行動を促す> →「あなたが今、できることは何?」
2)「どうしてこんなことをしたの?」を言い換える
<意図を尋ねる> →「どうしようと思ったの?」
<結果についての検証を促す> →「このことでどんな影響があると思う?」
<今後の行動を考える> →「どうすればよかったと思う?」
3)「何度言ったらわかるの?」を言い換える
<現状を確認する> →「どこまでわかった?」
<気持ちを聞く> →「今、どんな気持ち?」
<解決策を考えるよう促す> →「どうしたらいいと思う?」
この順番に質問するということではなく、レパートリーを増やすために、切り口を変えた例をいくつかご紹介しました。なお、声が感情的できついと詰問になってしまい、機能しにくくなるので、声のトーンは「ニュートラル」を心掛けましょう。
やってしまったことを悔やんだり、できないことを責めたりしても、やる気は起きません。「次はどうするか」「今、何ができるか」を考えるほうが建設的でしょう。そこに焦点をあてた質問が「考える価値のある質問」です。「こんなことを言ってもしょうがないな」と思う質問は、価値のある質問に言い換えてください。結果もお互いの関係性も変わることを感じていただけるはずです。
出典:「それを言っても子どもは変わらない」質問をどう言い換える? -ベネッセ教育情報サイト
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