小学生の歯にご用心、いつまで仕上げみがきをするべき?
6月4日は6(む)と4(し)にかけて「虫歯の日」。実は1928年から1938年まで日本歯科医師会が設定していたもので、現在は6月4日からの一週間が「歯と口の健康週間」と名前が変わっています。
この期間をきっかけに、ご家族の歯の健康について考えてみましょう。例えば、小学生のお子さまに「仕上げみがき」はしていますか?そんなものはとうに卒業したけれど…という保護者のかた、ぜひこちらの記事をご一読ください。
生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすい
もうしっかり自分で歯をみがくし、大人による仕上げみがきはいらないと思われる小学生。ですが、中学に上がるまでは、大人が仕上げみがきをしたほうがいいという考え方が近年広がりつつあります。小学校高学年まで歯の生え変わりは進むのですが、永久歯は生えたばかりの頃はまだ石灰化が十分でなく、酸に対する抵抗力が低い状態のため、とても虫歯になりやすいのです。
きちんとした歯みがきをするには「空間把握能力」が必要
もうひとつ、小学生にも仕上げみがきをしたほうがいい理由に、「上手に歯みがきをするのは意外と難しい」という点があります。大人であってもきちんとした歯みがきができている人は少ないと言われているのです。
小学生の子どもが歯みがきを上手にできない理由は、「空間把握能力」の不足にもあります。自分の歯は、鏡で映して見ることはできますが、他人の歯を見るようにして本物を見ることができるわけではありません。さらに言えば、奥歯は鏡に映しても見えず、感覚に頼らなければなりません。そのため、歯みがきにはある程度、高度な空間把握能力が必要であり、小学生の場合、この能力がまだ成熟していないことが多いのです。また、歯ブラシを正しく使うだけの手首の力が発達していない場合もあります。
いまさら恥ずかしい…のであれば、歯医者さんに指導してもらうという方法も
できれば、高学年の子どもに永久歯の弱さや歯みがきの難しさを説明し、中断してしまっていた仕上げみがきを復活させましょう。「恥ずかしい」と子どもが嫌がるようであれば、歯医者さんに「正しい歯みがき・歯ブラシの使い方の指導」をお願いし、適切な歯みがきができる手助けをしてみてください。歯みがきに対する理解が深まれば、仕上げみがきに応じてくれる可能性もあります。
乳歯がなかった位置に生えてくる歯を、「加生歯」と呼びます。加生歯には11?14歳ごろに生えてくるものもあり、こういった歯をチェックしたり、ケアの方法を教えたりするのにも、仕上げみがきはいいチャンスです。ぜひ仕上げみがきを新たな習慣として導入してみてください。
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