電子黒板とタブレット 自宅で宿題をダウンロードする欧米の子どもたち

電子黒板とタブレット 自宅で宿題をダウンロードする欧米の子どもたち
楽しいこともあれば、悩みや気がかりも多い「子育て」「教育」。海外での子育て経験のある沓澤糸氏が、日本とはちょっと違う、家庭学習の内容、なかでも特に宿題について教えてくれた。さまざまな方法や考え方を知り、自分に合った方法にアレンジしてみてはいかがだろうか。

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イギリスの学校の教室では日本のような黒板ではなく、電子黒板(パソコンのデータを投影したり、その内容を電子黒板上で操作できたりするホワイトボード)が使われていて、宿題も個々の子どもに応じたドリルなどの課題を自宅のパソコンなどにダウンロードして取り組んでいるそうです。日本でも、電子黒板を備えている学校は増えていますが、全教室でいつでも使える状態になっている学校・地域はまだまだ少ないと思います。

2012(平成24)年にOECD(経済協力開発機構)が15歳の生徒を対象として行った学習到達度に関する国際的な調査の中で、「学校外でコンピューターを使って月1回以上の頻度で宿題に取組んでいる」という質問項目に「はい」と答えた生徒の割合は、最も高かったオランダが79.6%、参加国平均でも66.5%とかなりの割合です。「月1回以上」なので、イギリスのドリルのような宿題ばかりとは限りませんが、多くの国でパソコンを使った宿題が当たり前になっていることがわかります。なお、日本は8.1%で参加国中最下位でした。

また、アメリカに住む友人の話では、州・学校にもよるものの、幼稚園の年長(kindergarten)からパソコンやタブレットPCを使った学習や宿題があるそうです。小学校の宿題も、授業での様子やテストから個々の子どもの理解度を把握して、それに応じたレベルの宿題がそれぞれに出され、それを自宅でパソコン等にダウンロードして取り組むのだそうです。学校の授業も含め、個々の理解や能力に応じた課題が出されることがごく普通のアメリカやイギリスでは、それぞれが違っていても気にすることはないそうです。しかし一方で、パソコン等を使った宿題に対しては、子どもの視力など健康面での悪影響を心配する保護者の声もあるようです。

出典:所変われば育て方も変わる? 発見! 世界の子育て【第7回】家庭学習の国際比較(2)~「パソコンで」は当たり前!?変わりゆく「宿題」 -ベネッセ教育情報サイト

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