ワークショップってなに? 中学生でもワークショップに参加できるの?

いわゆる「ショップ(お店)」とは違う「ワークショップ」というもの。最近テレビなどでもよく取り上げられる言葉です。もともと“workshop”とは「作業場」「工房」を意味する言葉ですが、現在はずいぶん違う意味合いで使われています。では、ワークショップとは、一体どのようなものなのでしょうか。


「体験」できるのがワークショップ

 ワークショップは、ひとことで「体験型の講座」と言い換えることができます。一般的な「講座」は、主に、資料や教科書を見ながら講師の話を聞くものです。主導者は講師であり、参加者は多少の意見を言うことがあっても、基本的には「受け身」であると言えます。

 

 一方、体験型の講座であるワークショップでは、参加者はもっと自発的に動けます。自分自身も何かを作り、そのテーマについて他の参加者と意見交換をし、問題解決のために必要なひとりとなります。テーマはそれぞれ異なりますが、決して受け身ではなく、参加者と一緒になってその場でしかできない経験を積むことになるのです。

 

 とはいえ、ワークショップにも司会者のような存在、講師のような存在はいて、参加者たちをうまく導いてくれます(この司会進行役を「ファシリテーター」と呼ぶこともあります)。普段、学校の先生から受ける授業を「講義」とすれば、生徒が主体となって行う学級活動やホームルーム活動がワークショップにあたるものだと考えられるでしょう。

 

 

趣味のワークショップから学びのワークショップまでテーマはさまざま

 現在、日本全国でさまざまなワークショップが開催されています。扱われているテーマは幅広く、まさに「経験したことのないことを経験する」にはぴったりです。特に、歌やダンス、楽器の演奏、絵画、書道、手芸やフラワーアレジメントなど、趣味のワークショップは非常にたくさんあります。「服をデザインして実際に作る」など、「趣味」の範囲を超えた高い技術を必要とするものもあり、初心者からセミプロまで、自分のレベルに合わせたワークショップの選択が可能でしょう。

 

 一方で、「学び」をメインとしたワークショップもどんどん増えています。科学的な知識を駆使してロボットやミニカー、発電機をつくるワークショップ、人権などの社会問題について学び、ディスカッションをするワークショップなども高い人気があります。町づくりのために開催されるワークショップもあり、そこでは人々の活発な意見が集まり、よりよい町づくりを目指しての活動が行われます。

 

 幼児から大人まで、もちろん中学生にも、楽しく参加できるワークショップはたくさんあります。それは学校や塾での学習とも、普段の遊びとも違う、まったく新しい体験の場です。きっと今までにない感動や興奮を知ることができるでしょう。お金をかけずに参加できるワークショップもたくさん開催されていますので、まずはご近所でどんなワークショップが行われているか調べてみてください。家族や友達と参加できるものからがおすすめ。ぜひ一度経験してみてくださいね。

 

 

子育て・教育Q&A