ゴールデンウィークに体験しよう! 中学生におすすめしたいワークショップ

ゴールデンウィークには、普段には開催されない特別なワークショップにも参加することができます。中学生を対象とするワークショップもたくさんありますが、おすすめなのは社会的な勉強をすることができるワークショップです。近年、中学校でも定型の授業スタイルにこだわらない魅力的な授業が増えていますが、もう一歩社会に近づき、よりリアリティのある体験ができるのがワークショップの大きな魅力。歌やダンスを楽しむ趣味のワークショップも素敵ですが、「こんなワークショップもあるんだ」と、少しでも参考にしていただければ幸いです。


インターネットについて改めて学べるワークショップ

 4月に入学、進級し、友達との付き合い方も少し変わってきた……と感じていませんか。そこには、LINEやFacebookなど、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス=インターネットを通じて社会的ネットワークを構築するサービス)の存在がないでしょうか。

 

 もし心当たりがあれば、この1ヵ月を振り返って、インターネットについて学べるワークショップに参加してみるのもいいかもしれません。インターネット上のコミュニケーションだけでなく、「人とコミュニケーションをとる」ということそのものの意味を考える、いいきっかけになるでしょう。スマホの利用方法で家族とけんかになってしまうこともある、スマホが気になって家での勉強に集中できなくなった気がする、などの悩みを、同じ年頃の参加者と話し合ってみましょう。

 

 

教育現場で注目を浴びる「CAPワークショップ」

 最近、教育現場においても、子どもたちにもっと学んでほしいことのひとつに挙げられる「CAP(キャップ)プログラム」。CAPとは、Child Assault Preventionの頭文字を取ったもので、「子どもへの暴力防止」という意味です。CAPワークショップでは、子どもたちが、いじめ、誘拐、虐待などのさまざまな暴力から自分の身をどう守るかということを学ぶことができます。

 

 言葉だけ聞いても「自分の身には関係ない」と思うかもしれませんが、大きな枠で捉えれば、「人権」について考えることと同じです。現在、自分自身を含めた子どもたちがどんな危険にさらされているか知ることで、将来の自分や、自分以外の大切な人を守ることにもつながります。

 

 また、普段の生活の中で、いじめ、誘拐、虐待などが日々のニュースとして流れても、なかなか自分の親に話しにくい、聞きにくいことがあるかもしれません。CAPワークショップでは、そういった内容についての議論を同じ年代の参加者に提案し、一緒になって考えられる貴重な機会になります。「自分らしさ」についてのディスカッションなどもあります。

 

 学校、塾、部活動と忙しい日々を送る中、少し心にも余裕が持てるゴールデンウィーク。ワークショップを利用して、普段とは違う「学び」に挑戦してみましょう。なお、ワークショップは比較的新しい言葉であり、ご両親もまだ知らないかもしれません。ぜひみなさんの口からお伝えし、ワークショップ探しも手伝ってもらってくださいね。

 

 

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