犬や猫を飼いたいと言われたら…ペットを飼う際に気をつけること

犬や猫などのペットを飼うと生活が豊かになります。毎日の散歩やエサやりなど、やるべきことは多いですが、子どもが小さいころから生き物に触れることは非常に大事です。しかし、生き物を飼う以上、大きな責任があることも忘れないでください。きちんとその動物のことを熟知したうえで、安全に健康に育てることも飼い主にとって大事な義務なのです。

犬も猫も、とにかく誤食に注意!

 一番気をつけなくてはいけないのは「誤食」です。これは犬にも猫にも共通して言えることです。人が飲む薬やチョコレート、ネギ類などは犬も猫も注意。チョコレートは中毒を起こし、ネギ類は貧血になります。その他、猫だと包装用のひもなどが腸に詰まってしまうので注意が必要です。

 また、やたらと塩分が強かったり、刺激の強い食べ物は与えてはいけません。子どものおもちゃや、残したおやつなど、むやみやたらと散らかして部屋に置いておくのは避けましょう。万が一、食べてしまった場合はすぐ動物病院に連れていってください。

 

 

「しつけ」が今後を左右する

 犬はしつけも気をつけなくてはいけません。生後2〜3週間は社会化期と呼ばれる期間です。社会化期とは他の動物や人間に対して友好的になる、つまり社会に慣れるための重要な期間です。ここでいかにしっかりとしつけるかで今後が変わります。ここできちんとしつけると飼い主に愛着を持って接してくれます。ただし、しつけの際、叩くのはダメです。「ダメだよ」など、短い言葉で叱らないと、犬は後でなぜ叱られたのか、分からないからです。また、叱る際に名前で叱るとその名前が嫌いになりますので注意しましょう。うまくできたときには褒めて、エサなどのご褒美をあげると、自分のとった行動がいいことなのだと覚えるのでよいでしょう。

 

 ペットは育てることを楽しむというよりも、一緒に生活をして人間と共存していくことに醍醐味があり、大人も子どもも、そこから学ぶことは多いと思います。飼い主としてペットの健康管理は第一に考え、また、飼う際には十分考えてから飼いましょう。分からないことがあれば、近所の動物病院に相談してみてください。また、ペット用の保険も最近はいろいろな種類がありますので、保険会社に聞いてみるのがいいでしょう。

 そして、とにかく愛情を持って接すること。これが一番重要です。

 

監修:枚方動物病院獣医師 黒田大樹


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