嫌いなものをすりおろして料理に混ぜるのはNG! 子どもの好き嫌いはどうやって直す?
食べ物の好き嫌いが現れるのは2~3歳くらいから。味覚が発達すること、自我が芽生えて自己主張が強まることなどが要因と考えられる。管理栄養士の太田百合子氏に子どもの好き嫌いへの対応についてQ&A方式で伺った。
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Q. 嫌いなニンジンをすり下ろしてハンバーグなどに混ぜて食べさせようとしますが、うまくいきません。
A. 幼児期以降は、苦手な食材を好きな料理に混ぜてだまして食べさせるのは、おすすめできません。疑心暗鬼になってしまい、食事そのものが嫌いになってしまう可能性があるからです。保護者がお子さまの嫌いな食事をおいしそうに食べる姿を見せるほうが効果的です。
Q. 白いご飯が大好きで、いつもご飯ばかりを食べてしまいます。野菜をもっと食べてほしいのですが。
A. 野菜入り味噌汁やおかずを先に出してみましょう。ごまあえ・炒め煮・卵とじ・てんぷら、シチューなど料理法も工夫してみましょう。子どもの「食べたい」という意欲を大切にしてあげてください。
Q. 毎朝、食事を食べるのが遅くて困っています。
A. 余裕をもって少し早く起きるのも一つの方法かもしれません。少食なら、ごく少量を盛り付けて子どもの食欲に合わせたり、おにぎりやサンドイッチ、お好み焼きなど簡単に食べやすい形にしてあげたりするとよいでしょう。早く食べるとどんなよいことがあるのかを示してあげるのもよいと思います。
Q. 食べるのが早すぎて心配です。よくかむようにと言っているのですが……。
A. かみ応えのある食材は、根菜類(ごぼう・レンコン・大根など)やいも類、イカ、えび、ホタテ、大豆、きのこなどです。皿数も大切で、一汁ニ(三)菜のように食感の違う料理をそろえます。また、水分は具材のあるスープやお味噌汁とし、よくかむことで唾液(だえき)と混ぜ合わせて食べられるようにしましょう。会話をしながら食べるとよくかみます。
出典:幼児期の食事のお悩み解決します!【後編】子どもの好き嫌いへの対応 -ベネッセ教育情報サイト