小学生の9割が「自分のご飯を作ってみたい!」と思っている!

 小学1年生~6年生の男女に、自分で自分の食事を作れるようになりたいかを質問したところ、9割が「作れるようになりたい」と回答していました。


小学生の料理意識

 小学1年生~6年生の男女に、自分で自分の食事を作れるようになりたいか聞いてみたところ、全体で88.5%と、約9割が「作れるようになりたい」という望みを抱いていました。

学年別に見てみると、1年生から6年生まで、料理を作りたいという意識が均等に高いことがわかります。


 性別では、女子が多い傾向にありました。



料理を作りきったことがある小学生はどのくらい?

 各学年の男女に、一人で料理を作りきったことがあるかを尋ねてみました。家庭科の授業が始まる5年生、とりわけ女子では、作りきった経験が5割を超え、6年生では男女ともに5割以上の結果となりました。学年が下がるほど、経験者数も下がっています。

 

また、男女差が現れるのが、3年生~4年生のときでした。女子のほうが男子に比べ、料理を作りきったことが多いという結果となりました。

 


「作ってみたい」という気持ちは、どんな理由から?

 小学4年生~6年生の男女に、自分で食事を作りたいか、尋ねてみました。

 

作ってみたい子からは、シンプルに「楽しそう」「好きなものを食べたい」という意見もありますが、「自分で食事を作れたらお母さんが苦労しないから」「おいしい料理をみんなに食べさせたい」など、思いやりからの意見が多く見受けられました。

 

さらに「食事を自分で作れたらできることが増えて、うれしくなるから」「成績が良くても食事を作れなかったら恥ずかしい」など、自立心の高い意見もありました。「やっぱり料理ができる男ってカッコいいと思う」「作れるほうが、女子にモテるかもしれないから」などの前向きな声や、「大人になってお店に行くお金が節約できる」「一人暮らしするときに苦労しない」など、現実的な声がよせられました。

 

「男子だから作らなくてよい」「女の子だから自分で作れるようになりたい」という性別による役割意識もありました。ただ、中には「将来妻のために作りたい」という男子もいました。

 

 作りたくない子は男女ともに「面倒くさい」「疲れる」「失敗したくない」という否定的な声が多く見られました。また、「お母さんが作ってくれる」「結婚したら作らない」など人任せな気持ちがあることや、「自分の食事はコンビニで買うからいい」「冷凍食品がある」など、便利な現代生活から必要性を感じられないこともわかりました。

 

 

子どもたちの意欲的な声を受け止めて、育てるには?

 自分で食事を作りたい小学生は約9割。低学年や男子でも約8割と意欲的です。ところが、自分で料理を作りきったことがある小学生は、最高学年の小学6年生でも約6割と、意欲を生かしきれていないのが現実でした。かつて内閣府の調査で日本の青年が自分で料理を作る意識は低いと言われていましたが、こうした意欲を生かせない日々の積み重ねで、子どもの関心が消えてしまうのかもしれません。

 

もしもお子さまが食事作りに関心を示していたら、最初は簡単に盛りつけるだけの作業などからトライさせてみて、完成の喜びを味わい、次の意欲へとつなげていくのはいかがでしょうか。「作りたい」という意欲が低い場合は、料理の楽しさや面白みについて、食卓で話題にしてみるといいかもしれませんね。

 

 

【調査1】
期間:2013年9月20日~2013年9月25日
対象:全国の小学1~6年生のお子さまをもつ保護者
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査実施機関:株式会社マクロミル
有効回答数 : 2,472名 
(女性:1,561名 男性:911名 20代:28名 30代:970名 40代:1,410名 50代:64名)
調査項目:「自分で自分の食事を作れるようになりたいですか」「お子さまがほぼ、もしくは完全に一人で料理を作りきったことがありましたか」

【調査2】
期間:2014年4月17日~21日
対象:小学4~6年生
調査方法:チャレンジウェブ「ヒソヒソ団ウェブ」 
 http://navi.benesse.ne.jp/sho/all/others/hiso/
調査項目:「自分で食事を作りたい?」

 

 

出典:ベネッセコーポレーション 進研ゼミ小学講座

 

 


プロフィール

執筆:森康江

料理食育雑誌編集長、幼児・小学生家庭向け食材キット・料理グッズ開発、小学生向け食育講座の立ち上げ制作など、幼児・小学生家庭の食育に長年携わる。2011年食育学会にて講演、2013年文部科学省の食育有識者会議に参加。

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