子どもが喜ぶ誕生日の飾りつけ(赤ちゃん編)
赤ちゃんのお誕生日には、お部屋も食事も普段とは少し違う「パーティー」の雰囲気を演出したいもの。「赤ちゃんだからまだよくわからないのでは...」と思われるかもしれませんが、普段と違う色や雰囲気は、赤ちゃんだってよくわかります。明るい色合いや立体的な飾りを見ればわくわくしますし、脳にとっても大変よい刺激になるのです。
お誕生日の飾りつけは、一緒にお祝いをしてくれる家族のため、お客さまのため...という意味もあります。しかし、今は特に「主役」である赤ちゃんのことをメインに考えてみてはいかがでしょうか。
小さな飾りより、大きくしっかり見えるもの・立体的なもの
こまごまとした飾りもよいのですが、おすすめしたいのは「はっきり見える大きな飾り」です。フラッグが連なった「フラッグガーランド」や、壁や窓に貼り付ける「ウォールデコレーション」なら、さまざまな色・材料を使ってもかわいいですし、同系色でそろえると今度はカッコよく、一気にハイセンスに仕上がります。
【フラッグガーランド】
ひもにいくつものフラッグ(旗)状のものを付け、旗がぶら下がるように壁から壁にひもを伝わらせます。あるいは天井から壁というように、高さに違いがあるところにつけたり、ドアや窓辺に飾ったりしてください。フラッグは逆三角形、半円や雲形など、ひもにつけられる形であればなんでもよいでしょう。
【ウォールデコレーション(壁の飾りつけ)】
よく使われる「ウォールステッカー」は壁につけるシール状のものですが、お誕生日前後だけであれば、手作りしたものを両面テープで貼りつければ十分です。「HAPPY BIRTHDAY」という文字を色画用紙できって作り、きらきらしたシールを貼るだけでもすてきです。また、段ボールで作ってから布を貼りつけたりするなど、立体感のあるものもふさわしいでしょう。
これ、いつもと違うけど触っていいんだ?がうれしい!
とにかくいつもなにかに「触りたい」赤ちゃん。自由に触ることができて、いつもと違うものを用意してあげましょう。たとえば、家中のぬいぐるみをリビングに全部集合させ、一つひとつにリボンをつけてあげるだけでも「いつもと違うたくさんのお友達」という雰囲気が作りだせます。リボンはほどけないように事前に接着剤などで固定してもいいですが、「ひっぱるとリボンが取れる」というのも赤ちゃんにとってはとてもうれしいもの。ただ、その場合は目を離さないように注意しましょう。
ミニカーがたくさんあるなら、プレゼントを取り囲むようにして並べてあげるのもおすすめです。もちろん、「きれいに並んだミニカーをぐちゃぐちゃにしてよい」というのも、プレゼントの一つ。1歳なら「1」の数字に見えるように並べ、記念撮影をするのもいいでしょう。
赤ちゃんが欲しいのは「触ってはいけない大切なもの」ではなく、「自分の好きなようにできる楽しいもの」。普段からあるものも、ちょっと視点を変えれば赤ちゃんにとって「新しい刺激」になることを忘れず、一工夫してみてください。
倉持鎮子
自身も6歳、10歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。