リースの意味は?クリスマスに役立つまめ知識を紹介
「どうしてクリスマスにはリースを飾るの?」「もみの木に飾りをつけるの?」...そういうふうにお子さまに尋ねられたとき、大人でもよくわからないことはたくさんあります。そこで何かお話しすることができれば、子どもにとって「ものごとにはすべていろいろな意味がある、理由がある」ということの気付きにつながる大切な経験になるかもしれません。
リースの由来は「冠」として頭にかぶった葉の飾り
リースの由来もさまざまありますが、最も古いものとして挙げられるのが、古代ローマ帝国時代の、頭にかぶる葉の冠です。「どうして輪になっているのか」を考えると、「もともとかぶるものだったから」というのは、なかなか納得ですね。そのほか、リースは結婚のお祝いや、何かの「賞」としても用いられていたようです。
その後、「輪」であることから「終わりのない、永遠のもの」という意味も含まれ、イエス・キリストの永遠の命という意味を込めて作ったり、「魔よけ」や「豊作」の願いを込めて玄関に飾られたりするようになったといわれています。
「もみの木」は、実は「りんごの木」だった
クリスマスツリーとして家に飾るもみの木。由来は「アダムとイブ」の物語であるという説が有力です。アダムとイブが食べてしまった「禁断の実」が実った木を表現しています。世界の始まりに食べられた木の実がなった木、というわけです。
「あれ?アダムとイブが食べたのは「りんご」だったのでは?」
その通りです。本当はりんごの木を用意したかったのですが、冬のりんごの木には葉っぱがありません。そこで「もみの木」を代用し、飾りつけをするようになったといわれています。
なお、もみの木自体にも意味があります。樹木は天に向かって伸び、生きる力強さを表現するもの。さらにもみの木は一年中緑の葉をたずさえ、「永遠の命」をイメージすることができます。
好奇心と想像力を高めるきっかけに
このようなお話をそのまま子どもに伝えるのは、ちょっと難しいかもしれません。ですが、年齢に合わせて、「どんなことをお願いしながら作るのか、飾るのか」ということを教えてあげるだけでも、子どもの好奇心を満足させることができます。また、「どう思う?」と想像をうながし、そのヒントとしていくつかの単語を出してみても、話がいろいろ盛り上がりそうですね。