あやとび上達のポイント 手を深く交差させ少し高くジャンプ
手軽にチャレンジできて、全身の筋肉を鍛えることができるなわとび。子どもにとって、「あやとび」など、だんだん高度な跳び方ができるようになる喜びは格別だ。前回しができたらあやとびも必ずできる、というのは、身体運動科学の専門家・深代千之氏。あやとびを上手に連続して跳ぶコツについて伺った。
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なわを前回しで跳ぶ時、腕を身体の前で交差させたり、戻したりすることを繰り返しながら跳ぶのがあやとびです。足と体幹(身体の胴体部分)は、前回しをするように同じ動作を繰り返しながら、そこに腕の巧みさを加える跳び方なので、手と足のコーディネーション、巧みさが鍛えられます。
あやとびを跳ぶ時に意識してほしい手や腕の動かし方が、3つあります。
●なわを交差させるタイミング
前回しとびで跳んで、なわが頭の上を越えた瞬間に腕を交差させます。はじめに前回しを2回行い、3回目から交差を始めるようにすると、リズムよく跳ぶことができるでしょう。
●なわを持つ手の高さ
なわを持つ手、交差させる手の位置を、腰のあたりの高さで保ちます。跳んでいるうちに、つい手が上のほうに行ってしまいがちなので気をつけましょう。
●なわを交差させる深さ
左右のひじ同士が重なるくらいの位置に腕をもっていくようにすると、腕は少しきゅうくつに感じても、なわはスムーズに回っていきます。あやとびを連続して跳べない場合には、腕を交差させる時の深さを意識しましょう。
あやとびは、腕の動きは複雑でも、胴体と足の動きに関しては、前回しとびの時と基本は同じです。身体はまっすぐに保ち、ひざはあまり曲げないようにします。足首を使って、前回しの時より少し高くジャンプしましょう。そうすると、なわを回す動作に余裕が生まれます。