なわとびで、なわを回すことよりも大切なのは? 専門家が教える上達のコツ
寒い時期、子どもたちが体育の授業で挑戦することも多い「なわとび」。リズム感やバランス感覚など、いろいろなスポーツの基礎を鍛えることができる。身体運動科学の専門家・深代千之氏に、なわとびの基本「前回しとび」上達のコツを教えてもらった。
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なわとびは、なわを回すことに注意がいきがちですが、足でしっかり地面を蹴ることが何より大切です。地面を蹴る瞬間に足首と身体全体を緊張させ、空中ではリラックスするリズムをうまくつかめれば、なわは勝手に回ってくれます。練習の手順をご紹介しましょう。
1.なわを使わず、まっすぐジャンプ
はずむボールになったつもりで、その場で上にジャンプします。膝はあまり曲げないようにし、空中では身体の力を抜いてください。着地では足はそろえます。なわとびが苦手な子どもによくあるのが、膝を大きく曲げてジャンプすること。気をつけましょう。
2.なわを1回ずつ回してジャンプ
ジャンプと、なわを回すタイミングをそろえる練習です。なわを一回だけ回して休んで、また一回だけ回して休んで……を繰り返します。連続して跳ぼうとせず、少しずつジャンプとなわを回すタイミングを合わせていきましょう。
3.なわを片手で持つ
片手でなわを回しながらジャンプを繰り返します。なわを回す時に、腕を身体から離しすぎたり、手首を大きく動かしたりしないようにしてください。なわが地面に当たる瞬間にジャンプします。
4.両手でなわを持ち、連続して跳ぶ
両手でなわを持って、連続してジャンプする練習です。まずはゆっくりと、自分のペースで跳びましょう。
なわとびへの苦手意識も、このようなステップで練習すれば取り除けるのではないでしょうか。二重とびも、あやとびも、コツをつかめば誰でも上手にできるようになります。