子どもの食がどんどん進む おいしい野菜の選び方

子どもの食がどんどん進む おいしい野菜の選び方「子どもが野菜を食べたがらなくて……」と困っている家庭もあるだろう。おいしいものを厳選して調理すれば、子どもの食も進むかもしれない。レストラン専門青果店・築地御厨(つきじみくりや)の店主で、「野菜の達人」と呼ばれる内田悟氏に、野菜の「目利き」の仕方を教えてもらった。

 

***

 

形や色、大きさなどは、その野菜がおいしいかどうかを表しています。たとえば、トマトやたまねぎがきれいな丸い形をしていれば、バランスよく、すくすく育った証拠。見た目よりもずっしりと重い野菜は、十分に栄養を吸収しています。野菜の目利きポイントを4つご紹介しましょう。

 

(1)バランス:形や葉脈が左右均等で美しいものを選ぼう
左右どちらかに偏ったり、ゆがんだりしていない、バランスのよい野菜を選びましょう。安定した環境と速度で育った野菜は、プロポーションがきれいです。

 

(2)軸:軸が小さめでまん中にあるものを選ぼう
野菜の軸は、上に伸びる茎や葉と、下に伸びる根をつなぐ、いわば野菜の心臓部。栄養と水分を届ける大切な器官です。キャベツや白菜などは、軸が500円玉くらいの大きさのものを選びましょう。

 

(3)ひげ根:ひげ根の跡がまっすぐ並んでいるものを選ぼう
にんじんや大根にある「ひげ根」の跡や、しょうがなどの「筋目」を見てみましょう。ひげ根・筋目がまっすぐ並び、間隔が均等なら、それは自分のペースで育った証拠です。

 

(4)芽・子室:次世代につながる生命のしるし=芽・子室の数を確認しよう
トマトをひっくり返してみましょう。おしりの中心から出ている放射状の筋の数は、子室(種が詰まっている部屋)の数と同じ。筋が多いトマトには生命力があり、濃厚で力強い味わいがあります。

 

おいしい野菜の見方がわかるということは、野菜により親しむことにつながります。子どもと一緒に野菜を手にして、味わって、子どもと野菜の関係をサポートしてください。

 

出典:野菜がどんどん好きになる! -ベネッセ教育情報サイト

子育て・教育Q&A