おもちゃが片付く収納術
おもちゃが散らかったリビングを見て、「ああ、もっとすっきりキレイな部屋で暮らしたい」とため息をついてしまったり、「はやく片付けなさい!何べん言ったらわかるのー!」とイライラしてしまったり。おもちゃの片付けは、多くのおうちの人が悩んでいます。
そこでご紹介したいのが、お子さまが自分でお片付けできる収納術。最初から完璧な片付けはできませんが、簡単なことから始めて続けていけば、自分のものは自分で片付けるという習慣が身についてきます。お子さまの基本的な生活習慣の自立にもなりますし、おうちの人もラクチンになるという、これぞ一挙両得!
まずは、おもちゃの「収納の基本」は次の2つです。
大人のものを置かない
「自分のスペースなんだよ」と感じさせることで、お子さまは自分のスペースを大切にするようになります。
不要なおもちゃをよける
お子さまの年齢にもよりますが、一緒に"分けられる"くらいの歳でしたら、その子にとって必要なおもちゃだけを残すように声かけをしながら分けてみてください。具体的な収納方法は、お子さまのお片付け能力に合わせて、変えていくのがおすすめです。
初級
「出しっ放し」から脱出しましょう。おもちゃを戻す場所だけ決めてあげればOKです。
★用意するもの=おもちゃ専用のボックス、またはおもちゃ専用の引き出し
おもちゃを片付ける時間になったら、「おもちゃさんたちを◯◯に行かせてあげてね!」と声をかけましょう。
◯◯に入る言葉は、お子さまが一番わかりやすい言葉にします。
例えば、幼稚園(保育園)に通っているお子さまなら、「おもちゃ幼稚園(保育園)に行かせてあげてね!」と声をかけると効果大です。
中級
「自分で分けて戻す」という習慣を身につけましょう。
★用意するもの=おもちゃを大雑把に分けられるボックス、または引き出し
おうちの人が、おもちゃを2~3種類くらいに分類します。例えば、乗り物、ブロック、ゲームなど。細かく分類しすぎないことがコツです。分類が終わったら、ボックスや引き出しに、何が入っているのかわかるように分類名を書きます。まだ文字が読めない時期には、絵や写真を貼りましょう。
上級
「自分で細かく分類して元の場所に戻す」という習慣を身につけましょう。
★用意するもの=同じ大きさのボックス(分類した数に合わせるのが理想)、ラベルやシール
中級よりもおもちゃの分類を細分化させます。ポイントは分類作業をお子さまとおうちの人が一緒にすることです。
分類作業が終わったら、それぞれの部屋(収納場所)を決めて、表札をつけます(ラベリング)。これもお子さまと一緒に楽しく進めていきましょう。
そして遊んだあとには「みんなをお部屋に帰してあげてね」と言って、元の場所に戻すことを実践してくださいね。
ちゃんとお部屋に戻してあげられない日もあると思います。そんなときは怒らずに、「かわいそうだからお母さんがみんなをお部屋に帰してあげるね」と言っておうちの人が片付ける様子を見せて、「みんなをお部屋に帰すまでが遊び」なんだということを実感させてあげてください。