叱り方も練習が必要? 小学生の叱り方ケース&スタディー

年齢が上がるごとに難しくなっていく子どもの叱り方。頭ごなしに叱ってしまった後でどう叱ればよかったの?どうしてあんな叱り方しちゃったのかな…。そんなモヤモヤを解消するには、叱りたくなる場面ごとに「かけたい言葉」の引き出しを増やしておくのがおすすめです!

お互いの理想に近づくために。今、言ってあげたい言葉

子どもを叱るのは、おうちのかたの中にある理想と現実が異なっているとき。でも、子どもにだって、理想の自分や理想の結果はあるのです。理想と現実のギャップを叱るのではなく、お互いの理想に近づけるために導くのが、じょうずな叱り方。そう考えると、子どもにどんな言葉をかければいいのかは、意外とわかっていたりするものです。

 

ただし、

実際にその場になると、つい感情的になってしまったり、言葉を選び間違えてしまったりすることも多いもの。とっさのときでも、ベストな対応ができるようになるには、事前にシミュレーションをして、「子どもにかけてあげたい言葉」のストックを増やしておくといいのです。

 

 

<ケース1>口ごたえ編

最近、なんでも口ごたえしてくる息子。

服を脱ぎっぱなしにしているのを、ちょっと注意しただけで「わかってるよ!」と逆ギレ。

 

こんなときベストな言葉かけは?

 

「なにその口のききかたっ!」

「どうしたの? あとで話そっか」

「何べん言ったらわかってくれるの?」

 

→かけたい言葉は

「どうしたの? あとで話そっか」

 

口ごたえする子には、ついついこちらも感情が高ぶってキツイ言葉をかけてしまいがち。

でもここは平常心を保つために深呼吸。

お互い冷静になるのを待って、お子さんの気持ちを尊重しながら、提案する言葉をなげてみましょう。

このとき「なんでできないの?」と、禁止する言葉やできない理由を追及するのではなく、自分の気持ちを伝えて「どうしたらできるようになるか」を一緒に考えるのがポイント。

そうすることで、お子さんのイライラのぶつけ方も変わってくる可能性があります。

 

☆POINT☆

相手の気持ちを尊重しつつ、提案してみる


<ケース2>朝ねぼう編

朝、めざましが鳴る。

「もう学校行く時間よ、起きなさい」

「まだねむいよー、もうちょっとだけ寝かせて」

そんなやりとりを、わが子とくり返す毎日に疲れてきた。

 

こんなときベストな言葉かけは?

 

「もう、起こさないからね」

「いい加減にしなさい!」

「早く寝た方がいいんじゃない?」

 

→かけたい言葉は

「早く寝た方がいいんじゃない?」

 

普段の生活の中で「いつも言ってるのに何でできないの」「いい加減にしなさい」と、ぼんやりした言葉で注意していませんか。

注意するだけではなく、どこを見直すべきなのか具体的に示すことでお子さまも何をするべきかが明らかになります。

例えば寝坊する人はなぜ「寝坊するのか」考えて見直すべき所を指摘することで、状況はよくなるかもしれません。

何が原因なのか?に目を向けて、「どうすればよいか」具体的にお子さまと一緒に考えることができるといいですね。

 

☆POINT☆

見直すべきところを、指摘する


「小学生だからできる」を「小学生だからきちんと伝える」に

「もう小学生なんだから」と思うと、できないことにイライラしがち。でも、まだまだいろんなことを学んでいる最中です。勉強だけでなく生活面でも、できなかったり失敗したりする子どもの気持ちに目を向けてみてください。

 

だって、

言葉かけで伝わることも成長の証。子どもがぶつかるさまざまな壁に、おうちのかたはドンとかまえて、上手な言葉かけをしていきましょう!


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