災害時、家族の待ち合わせ場所と時間は? 防災意識と実践を専門家がアドバイス

災害時、家族の待ち合わせ場所と時間は? 防災意識と実践を専門家がアドバイスふだんから、防災について家族で考えなければと思ってはいても、何をどのように実践をしたらよいのかわからない、という人も多いだろう。そこで、危機管理アドバイザーの国崎信江氏に、家族で考えたい防災への対策について話を伺った。

 

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東日本大震災の際、避難所で接した子どもたちには、防災プログラムに意欲的に取り組む子どもと、無気力で参加しない子どもに分かれる傾向が見られました。話を聞くと、意欲的な子どもはキャンプなどで「不自由・不便な生活」を経験済みでした。避難所のつらさを克服する「生きるチカラ」を備えていたのです。

 

たとえば、半日自宅を断水にしてみる、断ガスや断電気を実践してみるなど、災害への経験値を上げておくことは大切です。経験値が上がると、インフラがなくても何とかなる、と「心の準備」ができます。また、避難生活の疑似体験を重ねることで、我が家に適した防災グッズと、その適量が把握できるようになるでしょう。

 

電話やインターネット環境といった通信インフラが使えなくなった時、家族でどう連絡を取り合うのかもポイントです。事前に家族で待ち合わせ場所と時間を決めておきましょう。私の家族の場合、避難所にもなっている自宅近くの学校のバスケットコートの下が待ち合わせ場所です。9時と15時の2回、各20分ずつ待つことにしています。

 

また、ふだんから携帯しておきたい防災グッズのおすすめは、「ガーゼ」です。タオルよりかさばらず、吸水性も高いのでさまざまな用途に使えます。ほかにも、出血した際に止血できるパッド、助けを呼ぶ時に使うホイッスルなども持っておきたいですね。最近は公衆電話のかけ方を知らない子どもが多いため、慣らしておくとよいでしょう。

 

家族が離ればなれの時に災害が起こってしまったら、保護者は子どもを助けることができません。だからこそ、常日頃から防災について親子・家族で考え、実践し、自分を自分で守るための「生きるチカラ」を培っておいてください。

 

出典:今日から始めよう! 家族の防災【後編】生きるチカラが自分の命を守る -ベネッセ教育情報サイト

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