家庭訪問は5〜10分が44.0%! 面談の場に「玄関先」を要望する先生が多数
新年度がスタートし、多くの小学校や中学校では家庭訪問の実施が案内される頃。家庭訪問には、災害時や緊急時に備えて児童・生徒の家の位置を確認しておくという意味もあるが、保護者はどのような印象を持っているのだろうか。ベネッセ教育情報サイトが小学1年生から中学3年生までの保護者に行ったアンケートの結果を一部紹介する。(アンケート実施期間:2013/5/15~2013/5/22 回答者数:1368名)
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普段、子どもから先生の様子を聞いている保護者にとっては、家庭訪問は顔合わせのよい機会となるだろう。
「あまり評判はよくなかったのですが、会ってみると一生懸命なよい印象を持ちました」「思ったより子どものことをよく観察してくれていた」などという回答にあるように「会って見直した」というケースも見られた。しかし、家庭訪問によって先生や学校の印象は「変わらない」(「あまり変わらない」「ほとんど変わらない」「変わらない」の合計)との声が86.5%に上った。「イメージとおり」ということは、普段の「子どもの情報」もなかなか信頼に足るものと言える。
家庭訪問の所用時間は5~10分が44.0%、11~20分が38.6%との結果。そのため、面談の場は、「居間・リビング(44.6%)」「玄関先(43.4%)」が主だ。「玄関先」は先生の要望が高いこともわかった。また、先生に飲食物を提供したと回答した保護者は約半数。特に気を使わない家庭も多いようだ。
最後に、今後も先生に家庭訪問をしてほしいかを伺ったところ、否定的な回答が70.6%を占めた。その理由は、掃除などの準備が必要な半面、学校で行う面談とあまり大差がないため、家庭で実施する必要性が感じられないからという。移動を伴うため時間の余裕がないことで面談時間が短時間となることが、保護者の不満に結びついている可能性がある。