体力勝負の海外引っ越し 街の情報源確保が先決と経験者

体力勝負の海外引っ越し 街の情報源確保が先決と経験者共働きで長女は中学3年生の沓澤家。夫のロンドン赴任を機に妻の糸氏は仕事を辞め、一家でロンドンへと移転することを決断する。「渡英前ブルー」の長女も一緒に、いよいよロンドンに渡る日、目に飛び込んできた日本の光景とは……。

 

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3月下旬、いよいよ娘と私の引っ越しです。出発前の3日間は寝る間も惜しむ毎日でした。当日、空港に向かう途中、車の窓から三分咲きの桜が見えました。この年は開花が早かったためあきらめていたのに、桜の花を見ることができたのです。「このロンドン行き、きっといいことがある!」心の中でそう思いながら、飛び立ちました。

 

十数時間のフライトを経て到着したロンドンの自宅で待っていたのは、高く積まれた段ボール箱。一瞬めまいがしましたが、娘と私にとってはすぐに必要なものばかりだったので、体を休める間もなく荷を解き、片付けました。海外引っ越し、体力が必要です……。

 

翌朝からは夫も含めて3人で、新生活に最低限必要なことを一つひとつ確認しました。洗濯機・オーブンなど家電の使い方やゴミの捨て方、鍵のかけ方や窓の開閉の仕方など、説明書はあっても英語ですから、いちいち時間がかかります。ポイントは「家事ノート」にとにかくメモすること。ちょっとした手間ですが後々とても役立ちました。

 

次に大切なことがロンドンでの情報源の確保と確認です。鉄道など公共交通機関の運行状況、天気予報、緊急時の連絡先をまずはチェック。さらに、家の設備の故障などのトラブル対処や地域情報などの情報源も押さえておくと安心です。

 

ロンドンに住む知人の方々からも、日本人向けのインターネットサイトなどを教えていただきました。かゆい所に手が届く情報が多くて助かりました。スマートフォンの地図アプリも大活躍です!

 

初めての海外生活も、生活に必要な知識や情報を最初にしっかり押さえておけば、落ち着いて生活できます。心にもゆとりが生まれ、娘も私も何とかやっていけそうな気持ちで新学期を迎えることができました。

 

出典:ロンドン生活、はじめの一歩 -ベネッセ教育情報サイト

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