夫に海外転勤の辞令! 中3の娘と共働きの妻が下した結論とは?

夫に海外転勤の辞令! 中3の娘と共働きの妻が下した結論とは?ある日突然、夫に海外転勤の辞令が出る……、共働き家庭で中3の娘は受験前という沓澤(くつざわ)家。仕事のこと、子どもの教育のことなど、問題は山積みだ。紛糾する家族会議の様子を、沓澤糸氏に伺った。

 

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第1回目の家族会議は、3人が揃う週末に行いました。まず夫から、任期は3~5年、赴任する時期についてはビザ取得の関係で2、3か月後の8月くらいになりそうだ、という説明がありました。

 

娘は、中高一貫校で、学校も友達も大好き。高校も同じ仲間と進学したい、さらに付け加えれば英語が苦手、一人でも下宿をして残りたいと言いました。わたしはというと、最近は仕事と家庭の両立が体力的にも厳しく、正直なところ、仕事を辞めたい思いも強くなっていました。反面、仕事や職場自体には恵まれていて辞めるのが惜しいという気持ちや、年度途中での退職で周りの負担が増え迷惑をかけることへの遠慮、一度仕事を辞めてしまうと年齢的に再就職は難しいだろうとの思いも駆け巡りました。

 

夫にとっては初めての海外生活である上、大変な仕事を任された様子。単身赴任となれば炊事や洗濯も自分ですることとなり、仕事以外の負担も大きいでしょう。また、娘の年齢を考えると、成人を迎え親離れするまであとわずか数年。貴重なこの時期を家族が別々に暮らすことになれば、きっと後悔するだろうと思いました。

 

ためらった末、わたしはやっと「できる限り、家族一緒がよいと思う。わたしについては、仕事の責任もあるから周りに迷惑がかからない時期を考えてみる。ただ、(娘が)通える学校があるかどうかが大切だから、それを本気で調べてみてからしか、やっぱり決められない」と言いました。

 

単身赴任を覚悟していた夫はホッとした様子。一方娘は、行きたくない気持ちが100%なのは変わらない、とのこと。わたしは次週までに娘の受入先をいくつか探す、という重い宿題を引き受けました。

 

出典:「単身赴任」か「家族帯同」か?~第1回家族会議 -ベネッセ教育情報サイト

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