入試直前期!受験生の支えとなった言葉とは?
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年が明ければ、入試シーズンが本格的にスタートします。
不安な気持ちで直前期を過ごすお子さまに、どんな言葉をかけたらよいのか。
どんなことをしてあげれば喜んでもらえるのか。
迷っていらっしゃるかたも多いのではないでしょうか。
そこで保護者のかたのヒントになるよう、
「受験直前、保護者のこんな言葉に励まされた」
「こんなことをしてもらってうれしかった」
そんなエピソードを現役大学生に教えてもらいました。
入試を控えたお子さまを応援したい保護者のかた、必見です!
6割超の大学生が「入試直前期に家族に支えられた」と回答!
今回の記事では、「進研ゼミ」受講経験のある大学生約100人にアンケートを実施し、入試直前期に関する質問に答えてもらいました。
まずは「受験生だった時に、特にあなたの心の支えとなったのは誰でしたか?」と質問してみました。
Q.受験生時代、特にあなたの心の支えとなった人は?
1位 家族
2位 友人
3位 学校の先生
4位 その他(塾の先生、アイドル、YouTuberなど)
※複数回答
※2022年11月に実施した「入試直前期に関するアンケート」(100人回答)より
1位の「家族」と回答した人は、全体の6割超。
一番身近な存在である家族に支えられて、受験を乗りきった人がやはり多いようです。
では、家族はどんな言葉や行動で受験生をバックアップしたらよいでしょうか?
「直前期」「本番当日」「失敗・アクシデントが起こった時」という3つのシチュエーションで、それぞれご紹介します。
直前期にお子さまを支えるのは、がんばりを評価すること
入試を直前に控えたお子さまは多かれ少なかれ、ストレスや不安を感じています。
張り詰めた気持ちをほぐすのは、保護者のかたの包容力ではないでしょうか。
受験を乗り越えて志望大に合格した大学生からは、
「家族が自分の努力を認めてくれてうれしかった」
「不安な気持ちを受け止めてくれて安心した」
といった意見が多数挙がりました。
また、「食事や夜食、生活リズムの調整などで支えてくれた」と感謝する声も。
お子さまのがんばりを見守り、本番まで力を伸ばせるようサポートしてあげましょう。
(体験談)
受験前日に緊張して眠れない時に「もし落ちても人生が終わるわけじゃないよ」と母に言われて、なんとなくホッとしました。
(立教大 観光学部 Y・Kさん)
受験直前期も、毎日朝早く登校し、学校で勉強していました。そんな私を父は車での送迎、母は手作りのお弁当で応援してくれました。
(山形大 工学部 S・Mさん)
うれしかったのは、母が「息抜きしたら?」と声をかけてくれたこと。「がんばって勉強しているのをわかって、信頼してくれているんだな」と感じて、心がほぐれました。
(徳島大 総合科学部 R・Nさん)
入試当日は「子どもの緊張をほぐす」を最優先
入試当日は、保護者のかたも緊張していらっしゃるかもしれません。
でも、それをできるだけ出さずに接してこそ、お子さまは「いつもどおりだな」となんとなく安心し、焦らずに試験に立ち向かえるのではないでしょうか。
大学生の回答でも、「普段と同じなのがうれしかった」という声がめだちました。
そのほか、とても多かったのが、「励ましのメッセージを添えた手作り弁当」という意見でした。
試験会場で、お子さまは1人で心細い思いをしているかもしれません。
お弁当を持参しない場合でも、お菓子や使い捨てカイロ、お守りなどにちょっとした手紙を添えて渡してあげてはいかがでしょうか。
お子さまは家族の応援を感じて、温かい気持ちになれるはずです。
(体験談)
入試当日も普段どおりに接してくれてうれしかったです。自分は緊張しやすいのですが、「行ってらっしゃい」といつもと同じように送り出してもらったことで落ち着けました。
(北海道大 総合入試理系 E・A先輩)
母が持たせてくれたお弁当を開けたら、「あなたなら大丈夫」というメッセージが書かれたメモが入っていてホッコリ。手書きの文字を見たら、緊張が解けて涙が出そうになりました。
(早稲田大 文学部 M・Mさん)
試験の後、家族が最寄りの駅に迎えに来てくれたのがうれしかったです。話すことでリラックスできて、次の試験に向けて気持ちを切り替えることに成功!
(日本医科大 医学部 N・Iさん)
失敗・アクシデントには
平静を保って前向きに励ましたい
どんなにしっかり準備していても、受験では思いがけない失敗やアクシデントが起こることもあります。
こんな時、まずは保護者のかたが冷静になって「これからどうするか」に目を向けることが大切です。
人は、周りの影響を受けやすいものです。
家族が落ち着いていれば、お子さまもパニックから立ち直って「次の行動を起こそう」と前向きになれます。
人生の先輩として、お子さまを力強く導いてあげてください。
(体験談)
併願私立大の受験当日、乗る電車を間違えてしまって試験時間に遅れそうに。でも、駅で泣きながら家族に電話したら、「まだ間に合うから行っておいで」と前を向かせてくれました。
(金沢大 医薬保健学域 Y・Kさん)
共通テスト1日目、試験の最中に鼻血が出てしまって焦り、実力を発揮できず……。落ち込んでいたら、母が「えらかったね」と言って抱きしめてくれて思わず号泣。たくさん泣いたら気分がスッキリして、2日目に向けて立て直せました。
(奈良女子大 文学部 N・Mさん)
共通テストの会場に着いたとたん、腕時計の電池が切れてしまいました。家族に連絡したら、父と妹がそれぞれ違う時計を届けにきてくれたのです。「みんなから応援されてるんだな」と実感できてうれしくなり、試験をがんばれました。
(千葉大 教育学部 M・Nさん)
ご家族のさりげない思いやりがお子さまの原動力に
受験直前期のお子さまは、口には出さなくても焦りを感じています。
まして、学力面で不安が残っていたり、前日や当日にアクシデントがあったりすれば、なおさら不安でしょう。
保護者のかたはその気持ちをくみ取って、さりげない言葉や行動を積み重ねて「応援しているよ」と伝えていきましょう。
きっとお子さまも、保護者のかたの思いをうれしく感じて、試験本番でベストパフォーマンスを発揮できるはずです。
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