高校入学から大学入試までの3年間、何が待っている? 学年別のスケジュールをざっくり解説!

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「高校入試は、自分たちのときよりもだいぶ変わった」
そんなふうに感じた保護者の方も多いかもしれませんが、その先の大学入試も、保護者のかたが高校生のときと比べると変化しています。

3年後の⼤学⼊試で希望する進路を選択するために、早めに知っておきたい⾼校3年間の学年別スケジュールをご紹介します。

この記事のポイント

【高1】大学受験への準備はもう始まっている! キモは文理選択

高1の学習・進路では、ここで紹介する2つのポイントを押さえることが大切です。

1 夏までに「高校式学習スタイル」を確立する

高校では部活や学校行事が本格化するうえ、中学と比べて勉強の難度もアップ。
高校3年間が充実したものになるかどうかは、高1夏までの過ごし方にかかっています。
お子さまが新生活に早く慣れて勉強のペースをつくれるよう、生活リズムや勉強習慣の確立をサポートしてあげてください。

2 後悔しない文理選択をする

多くの高校では、高1の秋に高2からのカリキュラム・クラスを選ぶため「文理選択」希望を提出させます。
文理選択とは、大学受験に向けて文系・理系どちらのコースに進むかを決めること。
選ぶコースによって高2以降の学習内容が変わり、受験に大きく影響します。
つまり文理選択は、「大学受験に向けた大事な一歩」なのです。

なお、ご紹介した2つのポイント以外に、高1で力を入れておきたいのが英語学習です。
近年の大学入試では「使える英語力」が問われる傾向が強まっています。

国公立大はもちろん、私立大でも活用される「大学入学共通テスト」の英語は、21年度入試からリーディングとリスニングの配点比率が1:1になり、リーディングも実際に英語を活用する場面を想定した問題になっています。
また、「聞く・読む・話す・書く」力を測るため、入試に英語の資格・検定試験を活用する大学が増えています。
高1から4つの力をバランスよく伸ばしておくことは、間違いなく大学入試に有利です。
まずは使える英語力を測るため、定期的に、英語の資格・検定試験を受検してみるよう、お子さまを促してあげてはいかがでしょうか。

【高2】秋に志望大・学部を決定! 受験科目を絞り込む

高2は「高校生活の中心学年」といわれるだけに、部活や学校行事に全力投球するお子さまが多いようです。
その分、勉強がおろそかになりがちで、進路のことに関心が薄くなる場合も。
そこで押さえたいのが、以下の2つのポイントです。

1 ニガテをつくらない

高2は、ニガテな教科・科目ができやすい時期でもあります。
ニガテが深刻化すると、大学入試にも影響大。
受験勉強で苦労するだけでなく、「学校の成績がよくないから推薦入試を受験できない」といったことも起こってくるのです。
ただ、どうしてもニガテ教科・科目を避けたくなるもの。
お子さまがニガテを抱えているようなら、「とにかく平均点を取れるようにがんばってみたら?」などプレッシャーをかけない程度の言葉で励ましてあげましょう。

2 志望大・学部を絞り込む

高2の秋は、志望大・学部を絞り込むのに実は最適な時期。
高2のうちに進路を決めておけば、「お子さまに合う入試方式をじっくり探せる」「志望大・学部の入試科目や傾向に合わせて対策できる」などたくさんのメリットがあるのです。
高1から考えてきた「学びたい学問」や「なりたい職業」をお子さまと一緒にもう一度検討し、「どの大学・学部で学びたいか」を考えていきましょう。

志望大・学部の検討にあたっておすすめしたいのが、高2の夏休みまでに気になる大学のオープンキャンパスに参加すること。
現役大学生に志望大決定の決め手を聞いてみると、多くの人は「オープンキャンパスで実際に大学を体感したことが決め手になった」と答えています。
コロナ禍以降、オンラインでオープンキャンパスを実施する大学も増えているので、忙しいお子さまも気軽に参加できるかもしれません。

【高3】いよいよ受験生! 後悔しない併願大選びも大切

高3になると、いよいよ受験勉強が本格スタートします。
ここで紹介する2つのポイントを押さえて、お子さまにとっても保護者のかたにとってもよい1年にしていきましょう。

1 夏が終わるまでに基礎固め完成

受験勉強は、「高3の夏が終わるまでに基礎完成→秋から過去問などで実戦力アップ」という流れで進めるのが王道です。
まとまった時間がとれる夏休みは、基礎固めをして、ニガテを穴埋めするのに最適な時期。
夏のうちに基礎をしっかり固めておけば、秋以降はスムーズに問題演習に移れます。
夏バテや熱中症対策に配慮したり、悩んでいることがあれば相談に乗ってあげたりして、お子さまが元気にがんばれるようバックアップしてあげたいですね。

2 併願大を決める

高3の秋からは、併願大もじっくり検討する必要があります。
大学の学力レベルはもちろん、試験日程や入試科目、入試方式なども考慮して出願戦略を立てたいもの。
お子さまは本命大に目が向きがちかもしれませんが、併願大とはいっても通う可能性がないとはいえません。
保護者のかたも情報収集などをサポートし、実際に入学することになっても後悔のない選択を、一緒にしていきましょう。

高校3年間の流れをつかんでおけば、抜かりなく準備できる!

お子さまが過ごす高校3年間のスケジュールを、ざっくりつかむことができたでしょうか?
「受験対策は高3から」と思っているお子さまは多いかもしれませんが、実は「大学受験は3年間かけて準備していく」ものなのです。
保護者のかたが3年間の流れを押さえておけば、適切な時期になったらお子さまに行動を促し、抜かりなく準備を進めていくことができます。
お子さまが有意義な高校生活を送り、希望の進路に進めるよう、保護者のかたが少し先を見据えて、さりげなく導いてあげましょう。

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