新学年1回目のテストが予想以上に悪い…その時保護者は!?

新しい学年を迎えて最初の定期テスト。
最初だからいい点を取りたいとお子さまも張り切っていたのに、予想以上に結果が悪かった……と意気消沈。
そんな時、保護者はどのような対応をすべきなのでしょうか。
お子さまとのコミュニケーションをより良くするための「マザーズコーチングスクール」を提供している中原絵里子がコーチングの視点で一緒に考えてみたいと思います。

この記事のポイント

1.気にすべきは「点数」ではなく「目標とのギャップ」

まずお子さまや保護者のかたが予想以上に悪かった、と感じられている「テストの結果」とは、何を見てそう思われたのでしょうか。もしそれが点数であれば、注意が必要です。
高校のテストは中学と比べて範囲も大幅に広くなり、学校によっては傍用問題集や入試問題からも出題されるなど難度も上がって、平均点が低くなるテストの作り方をしている場合もあります。
ですから点数や総合順位だけで良い・悪いを判断するのではなく、気にすべきは本人がめざしていた目標に対して結果がどうだったのか、ということ。

たとえば我が家の長女は高校に入学してから得意教科だけは学年何位以内に入りたい、ほかは最低限これぐらいと目標を立てているそう。
テストの結果も立てた目標に対してどうだったか、特に「これだけは取りたい」と思っていた教科の結果を一番気にしていて、それ以外はそれほど気にしていないようです。
目標を立てたことで、その点数を取るためにやることを決めて取り組んだことと結果を見比べ、未達だった場合はやる内容が悪かったのか、それとも取り組む量や理解度に課題があったのか、と振り返るポイントも明確になります。
また、やるべきことの優先順位も決めやすくなり、テストの結果に必要以上に落ち込まずにすむのでおすすめです。

ただ、あまりに目標と結果のギャップが大きい場合は、その目標設定は妥当だったのかと考えてみてもいいかもしれません。
たとえば得意教科の最終目標が学年20位以内であれば、次のテストでまず50位以内、次で30位以内……と何段階かに分けるなどの再設定を。
また、その目標を達成するために必要な行動ができていたのか、やったこととやれなかったことを見直しておくといいですね。

2.「原因追及」の質問はしない

振り返る時に気を付けたいのが、保護者のかたもお子さま自身も、「原因追及」の質問ばかりしないように意識すること。
具体的には「どうして」という問いかけです。「どうしてこんな点を取ってしまったの」「どうして部活ばかりしていたの」などの質問は、責められていると感じてしまい、思考も心も閉じてしまいやすくなります。
落ち込んでいる時は人の意見などできれば聞きたくないもの。心の防衛本能が働いている時ほど、まずは受け取りやすい言葉をかけてあげましょう。

「テスト前、夜遅くまで起きていたのを知っているよ」「高校生になって初めてのテストで気合が入っていたけど、その分緊張していたのかもしれないね」など、あなたを見ていたよ、認めているよというサインを送ってあげてください。
こんな点数を取って、ほめるところなんて見つからない! という場合は、まずその点数を教えてくれたことをほめてみては。

3.最も重要なスキルは「聞く」力

テストの結果はお子さまの問題であり、お子さまも保護者のかたに解決方法を求めているわけではありません。
きっとお子さまが望んでいるのは、期待通りの点数が取れなくて落ち込んでいる自分を立て直し、前を向けるような安心感が得られることではないでしょうか。

それを提供してあげられる方法のひとつとして「話を聞く」というアプローチがあります。
人は話を聞いてもらっていると感じられると安心することができ、話すうちに頭の中が整理されてくるもの。
お子さまが自分で思考を深められるようなうなずきや相づち、さりげない問いかけなどを入れながら、お子さまの話を聞いてあげてください。
話しながら、目標に向けてやろうと思っていたのにやれていなかったこと、やり方を変えたほうがよさそうなこと、強化した方がいいことなどに自然と気付けるはずです。

とはいえ、安心感を与えられる聞き方というのはなかなか難しいもの。
相手との距離感が近いほど、自分がなんとかしてあげたい、力になりたい、自分の価値観を受け取ってほしいと思いやすいため、ジャッジ思考が働いてしまうというのもその要因のひとつです。
自分はどんな聞き方をしているだろうかと意識して、正しいとかこうあるべきなどのジャッジをできる限り入れずに「ただ聞く」ことができるように努めてみてください。
私もコーチではありますが、「わかってはいるけれど、実際にやるとなると難しい」ということを、身をもって実感しています。

まとめ & 実践 TIPS

基本的には高校生ともなると、報酬やできなかった時の罰則などの外発的動機づけではあまり動かないもの。
行動そのものへの興味関心や内側からわき出す意欲など、内発的動機づけがあれば、多少失敗してもまた工夫して挑戦しようと思いやすくなります。
つまり外部からいくら働きかけてもあまり効果は期待できないので、「テストの結果は本人の問題」と心得て、保護者のかたが心配しすぎないことも大切です。「あなたはこの結果をどう感じているの?」と問う程度にとどめ、あとは聞くことに徹してみてください。保護者のかたの「聞く力」が向上すればするほど、その効果を実感していただけるはずです。

プロフィール

中原絵里子

中原絵里子

トラストコーチングスクール認定コーチ、マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー。自分を信頼し、周りからも信頼されるためのコミュニケーションの技術を学ぶ講座「トラストコーチングスクール」や、子どもの自己肯定感を育むコミュニケーションを学ぶ「マザーズコーチングスクール」を提供する傍ら、目標に向けて継続的にサポートするパーソナルコーチングも。ライター、編集者としても活動中。『迷ったら、自分を好きでいられるほうを選べばいい』馬場啓介(あさ出版)に編集協力として参画。https://erikonakahara.com/

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