思ったよりもかかった!大学入学時に必要なお金

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 お子さまの進学先が決まった保護者の皆さまは、入学手続き、学費等の納入を済ませた後も、息つく暇もなく、新生活に向けて準備をされているのではないでしょうか。
そのなかで、自宅通学、自宅外通学に関係なくかかる、押さえておきたい3つの費用を取り上げてみました。

この記事のポイント

「教科書の購入費用が思ったよりもかかった」

教科書は、大学・学部によって異なるのですが、1冊3千円〜5千円ほどする教科書を10冊程度購入する必要があります。
できる限り、費用を抑えたい場合は、先輩から譲ってもらう、大学の近くにある古本屋で購入するといった方法もあります。ただ、「版」が古い場合があり、内容が変わっている可能性もあるため注意が必要です。
本の奥付(著者や発行者、発行日等をまとめたページ)に書かれている「版」を確認するように、お子さまに説明しておきたいところです。「第2版を購入するように」と言われている場合は、必ず「第2版」を購入するようにしましょう。

「パソコンの購入費用が思ったよりもかかった」

オンライン授業、レポートや論文の作成、プレゼンテーションなど、数多くの場面で、パソコンを活用します。
また、近年、多くの大学で文理を問わず、どの学部でもデータサイエンス教育が行われますので、より一層、使う機会が増えています。このようなことから、学生のパソコン必携化は、どの大学でも当たり前になっています。

購入費用の目安としては10万円~17万円程度は想定しておきたいところですが、建築系やデザイン系のように画像処理のために高スペックなパソコンが必要な学部・学科もあり、その場合は、より高額なものが求められることがあります。

この記事を読んで、必要なものなら早いうちに購入しなければと思われるかもしれません。しかし、急ぐ必要はありません。
大学から「ノートパソコンの推奨スペック」というものが示されます。また、Microsoft Officeやウィルス対策ソフトが必須の場合であっても、大学で無償提供されるケースもあります。
まずは入学手続きの資料やホームページを確認しましょう。そのうえで、今持っているパソコンが推奨スペックに合っていれば、購入する必要はありません。

「大学納付金が思ったよりもかかった」

私立大学の場合、「施設設備費」「実験実習料」なども必要になります。
学部によって金額が大きく異なりますので、大学からの案内を確認してください。
まだ手元に入学時の案内が届いていない場合は、文部科学省の「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」を見ると、概要がつかめます。

また、国公私立を問わず、「後援会(保護者の会)会費」「同窓会費」などの納入案内があります。
後援会費は、学生の活動支援(図書購入、クラブ・サークル活動支援、大学祭など)に使われ、ほぼすべての学生に何らかの還元がされるものです。なお、納入するかどうかは基本的に任意です。

まとめ & 実践 TIPS

準備を進めていくと、心づもりしていた額よりも多くかかることがわかり、戸惑うことがあるかもしれません。
納入しなければならない費用のうち、大学に延納・分納はできないかを相談してみるのも一つの手段でしょう。
また、お子さまは、保護者の懐事情には敏感です。ここまでは出せるから、それ以外はアルバイトでまかなってほしいと率直に言ってみるのもよいのではないでしょうか。

プロフィール

宇都宮 啓昭

宇都宮 啓昭

ベネッセ文教総研 研究員。入社以来一貫して、「学校教育・家庭教育・キャリア教育」における情報収集・調査分析・発信を担当。また、「進研ゼミ」教材を通じての個別指導塾、東京大学・医学部受験指導の個別指導塾での教務を担当。多くの生徒や保護者、先生方に向き合って仕事をしてきた。

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