人気校の動向は?広尾学園小石川、湾岸立地の学校、伝統女子校の志願状況どうなる【2022年度中学入試予測】

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今回は、9月の四模試(四谷大塚、日能研、SAPIX、首都圏模試)の受験動向をもとに、2021年度に人気のあった学校の2022年度入試の志願状況の予測について森上教育研究所がお伝えします。

2021年度に志願者を集めた学校は2022年度人気継続の傾向

広尾学園小石川の人気はさらに上昇

2021年度に初めて入試が行われ男女ともに大変な人気となった広尾学園小石川は、今年の四模試においても受験者数をさらに増やしています。
このまま推移すれば2022年度入試においては、志願者数を増やすのは確実な状況で、合格はかなりの狭き門となると考えていいでしょう。

広尾学園の併願校として広尾学園小石川を受けるかたが多いのですが、2022年度の広尾学園小石川の倍率は広尾学園よりも高くなる可能性があります。
広尾学園を受けるつもりで心して広尾学園小石川の受験に臨まないと厳しいでしょう。両校とも過度な難問を出す学校ではありませんが、十分な対策は必要です。

湾岸立地の学校の人気も衰えず

2021年度入試では、湾岸に位置する高輪、かえつ有明、芝浦工業大学附属などが男女とも人気が高く高倍率となりました。
これらの学校の人気は2022年度も継続すると見られます。特に芝浦工業大学附属は共学化して2年目になりますから、女子の受験生がさらに増えると予想されます。

湾岸以外では日本大学豊山が付属校の雄として男子校の中では抜群の人気となっていますが、この人気は2022年度も衰えることはないでしょう。
人気が継続すると倍率が高くなるだけでなく、受験生の質も高まりますので、こうした学校を受験する場合はしっかり得点を取れるよう学力をつけておく必要があります。

女子大付属校などの伝統校人気も継続

比較的受けやすい中位校のうち、昭和女子大学附属昭和、実践女子学園、跡見学園などの伝統校が2021年度は人気が高まり多くの受験者を集めました。
これらの学校の人気傾向も継続し、倍率はさらに高まると考えられます。

従来はこれらの女子校は2倍を切る倍率だったのですが、2021年度入試から2.5倍から4倍にもなる学校も出てきています。偏差値的には受かりやすい学校ですが、倍率的には受かりにくい学校となってきているので注意が必要です。

人気校受験の際の併願は戦略を立てて

子どもの調子の良し悪しで受験校を変える作戦も有効

人気校を受験する場合、倍率が高くてもぜひとも入学したいとすべての入試日で2回、3回と受験するかたも少なくないと思います。
複数回受験すると下駄を履かせてくれるという学校もありますから、複数の受験機会は大いに活用するべきでしょう。

ただし不調で普段の力が出し切れずになかなか合格がもらえないのに同じ学校を受け続けるというのは、お子さんにとって精神的に苦しいものです。
そういった場合は、他のより受かりやすい学校にも出願しておいて3回目に受験する学校を変えたり、2回目と3回目の受験の間に受かりやすい学校の午後入試を入れておいたりしたほうがよいでしょう。

入試に臨むうえでは気持ちの問題も大きいため、お子さんが「自分には力があるんだ!」と思える状態で受験することが大事です。
合格できなかった場合の併願はこの学校、合格できた場合はこの学校、と複数の戦略を立てておかれることをおすすめします。

まとめ & 実践 TIPS

広尾学園小石川、湾岸立地の学校、伝統女子校といった2021年度入試で高い人気となった学校については、2022年度入試においても人気が継続すると考えられます。
こうした人気校を受験する場合は、複数回受験の活用に加えて、調子の良し悪しで受験校を変えるなど、複数の戦略を立てておくことをおすすめします。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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