私立併願校 どうやって決める? 体験談でわかる「いちばんの決め手となったポイント」【高校受験】
公立高校受験で欠かせないのが私立併願校を決めることです。お子さま自身が納得できる併願校があれば受験の不安が和らぎ、落ち着いて入試対策に取り組みやすくなります。先輩たちの体験談をもとに、併願校を選ぶ決め手となったポイントを見ていきましょう。
併願校とは
併願校とは、第1志望の高校以外に進学先を確保するために受験する学校のこと。高校入試で公立高校を第1志望にするお子さまの場合、私立高校を併願校として検討するのが一般的です。
高校受験はお子さまにとっても保護者のかたにとっても不安が大きいでしょう。しかし、第1志望の高校に万が一合格しなかった場合に納得して入学できる高校を探しておけば、そうした不安を和らげることができます。
お子さま自身も「この学校なら合格できる」という安心や自信を持てますし、落ち着いて第1志望校の対策をしやすくなるでしょう。
では、私立併願校は具体的にどのようなポイントで選ぶとよいのでしょうか?
私立併願校選びの決め手となったポイント TOP3
私立併願校の決め手として先輩たちが挙げたポイントは、自分の学力とのバランスや、環境、大学進学状況、学費、出願条件などいくつかあります。
進研ゼミ中学講座の「先輩体験談(2018)」にある「併願校を決めたいちばんの決め手」では、
1位 高校の難易度や自分の実力
2位 環境(駅から近い、校舎・設備など)
3位 大学進学率
がTOP3となりました。
また、高校受験をしたお子さまを持つ保護者のかたの体験談では、学費や奨学金の有無といった経済面が決め手となるケースも見られました。同じような条件なら学費を払いやすい高校、奨学金を受けやすい高校を選ぶということです。
もちろん、それぞれの高校には内申点などの出願条件があります。まずはお子さまが出願条件を満たしているかどうかを確認し、そのうえで高校のレベル、立地、大学進学率などを調べていくとよいでしょう。
先輩の体験談で見られる決め手・4選
「進研ゼミ 高校入試情報サイト」には、実際にどのような私立高校を併願校にしているのか、その私立高校に入学した先輩たちにとって何が決め手となったのかなど、併願校選びに役立つ情報が掲載されています。
これらの体験談から、私立併願校選びの決め手となる具体的なポイントが見えてくるでしょう。
主な私立併願校について寄せられた体験談では、学習内容や学校の雰囲気を挙げるものが多く見られました。主な4つの決め手について、先輩たちの声とともにご紹介します。
【1】高校での学習内容
先輩の体験談の中で、私立併願校の決め手としてよく挙げられたのが高校での学習内容です。体験談として以下のようなコメントが寄せられています。
<学習内容を決め手とした先輩の声>
- ・カリキュラムがよい
- ・自分の得意科目の力を伸ばせる
- ・生きた英語を学べる
- ・学習内容のレベルが高い
- ・2年生から各分野に分かれた専門的な学習ができる
- ・保育コースがある
- ・授業の仕方がよい
学びたいことや得意分野、将来の職業について具体的な希望がある場合、高校でどのような学習ができるかが大きなポイントになるでしょう。
【2】雰囲気・校風・在校生の様子
次に、学校の雰囲気や校風が気に入ったというコメントも多く寄せられています。学校説明会や学校見学で印象に残ったケースが多いようです。
<雰囲気や校風を決め手とした先輩の声>
- ・学校説明会の時の雰囲気がよかった
- ・自由な校風にひかれた
- ・常識の範囲内なら好きなことをして過ごせるのがよい
- ・文化祭に行って雰囲気がよかった
- ・文武両道でいい
- ・明るく活気がある学校で、行事がたくさん行われる
- ・先輩後輩の関係がよさそう
- ・在校生がしっかり挨拶をしている
- ・在校生が楽しそう
学校説明会や個別相談会、学校見学などで実際に学校の雰囲気や在校生の様子を見るとともに、質問ができる状況なら登校・授業・休憩時間・部活・下校などの様子を聞いてみると、その学校での高校生活をイメージしやすくなるかもしれませんね。
【3】立地
TOP3にも登場した「環境」では、特に立地に言及する声が多く聞かれました。必ずしも自宅から徒歩圏内である必要はないものの、交通の利便性や自転車で行ける距離かどうかなどが主に検討されているようです。
<立地を決め手とした先輩の声>
- ・学校の最寄り駅に複数の路線が乗り入れていて便利
- ・自転車で通える距離にある
- ・家から近い
立地は、お子さまが安心して通学できるかという安全面と交通費がどのくらいかかるのかという経済面で考える必要があるでしょう。また、朝が苦手なお子さまの場合は通学に時間がかかる高校よりも家に近い高校のほうが通いやすいかもしれません。
「この高校に通うとしたら……」と仮定し、家を出る時間や帰宅時間を計算してみてください。
【4】大学進学率・大学付属校
大学への進学のしやすさも私立併願校の決め手となる大きな要素です。大学に内部進学できるから大学付属校を選んだという先輩、大学付属校でなくても大学進学率がよいことを理由に選んだという体験談が寄せられました。
<大学進学のしやすさを決め手とした先輩の声>
- ・大学進学率が年々伸びてきているので
- ・内部進学ができるため、受験にとらわれず勉強できる
- ・大学付属校で内部進学ができるので受験勉強の負担がない
- ・推薦で行きたい大学に入学できる
もし進学したい大学が決まっているなら、その大学に入りやすい私立高校を調べてみるとよいでしょう。
併願校の情報は学校説明会や高校見学などでチェック
併願校選びで決め手となるポイントについて調べるには、学校説明会に参加するのがおすすめです。学校説明会では学校の先生方の話を聞くことができるだけでなく、学校生活について質問することもできるからです。
学校の公式サイトで学校紹介動画を見られることもありますので、積極的に活用していきましょう。
コロナ禍ではオンライン学校説明会が多く開かれてきましたが、人数を制限して学校での説明会や学校見学ができるところもあります。まずはオンライン学校説明会や紹介動画などで情報を集め、いくつかに絞り込んだうえで実際に学校へ足を運んでみるとよいでしょう。
高校入試情報サイトでも、それぞれの高校の特徴や魅力を紹介しています。
まとめ & 実践 TIPS
高校入試で欠かせない併願校選びは、主に以下のポイントが決め手となっています。
- ・高校の難易度や自分の実力
- ・環境(駅から近い、校舎・設備など)
- ・大学進学率
- ・学習内容
- ・学校の雰囲気や校風、在校生の様子
これらのポイントと出願条件や学費、奨学金の有無などを考慮しつつ、お子さまが納得できる併願校を検討してみてください。
出典:
高校入試:納得のいく私立併願校の決め方|高校入試情報サイト
https://czemi.benesse.ne.jp/open/nyushi/article/closeup/00/1368118_13514.html
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