「AI・IoT・ロボット」「ゲーム・CG」 知識と技術を両立したこれからのデジタル人材育成とは【変わる大学】

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コロナ禍を一つのきっかけとして、世界に後れを取っていたといわれる日本のデジタル化がいま急速に進んでいます。また、国では情報社会「Society4.0」に続く、次世代の社会構想として超スマート社会「Society 5.0」(※1)を提唱しています。
さまざまな業界でAI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が高まる中、ビジネスにおけるテクノロジーの進化の流れは、今後より加速することは確実です。

そのような時代の変革期にあたって、これからの日本を担うデジタル人材を育成する新大学に、全国から意欲的な学生が集まっています。国が求める新しい時代の大学として認可された、東京/大阪/名古屋 国際工科専門職大学です。

この記事のポイント

実社会で必要な「総合的な実践力」が身に付く学び

東京/大阪/名古屋国際工科専門職大学は、AI・IoT・ロボットを学ぶ「情報工学科」と、ゲーム・CGを学ぶ「デジタルエンタテインメント学科」の2学科を設置。
世界のICT・デジタルコンテンツ業界と連携して「総合的な実践力」を養う大学教育を行うため、特定の専門分野に特化した学びではなく幅広い視野に基づく専門知識と技術を身に付けることができるのが特徴です。

専門職大学の設置基準でもある全授業の1/3以上の実習等、計600時間以上の実践的企業内実習も行います。「課題解決型学習(PBL=Project Based Learning)」を重視するカリキュラムの中、実際の企業や社会の現実的な課題に取り組む授業が多くあるため、学生たちは早い段階から学内の学びを実践に生かし、将来の目標に向かって前向きに学びを進めることができます。

例えば、沖縄から東京国際工科専門職大学に入学した学生は、本大学の魅力を「今までにない実践的な“体感できる授業”」と表現し、「高校の修学旅行で海外の学校見学があり、世界で活動するには知識だけでなく“体験的な学び”が大切だと気付きました。国内外問わず『実習』中心の大学を探す時、新しくできる専門職大学を知り、その中でも本学はこれからの社会で特に必要な“最先端テクノロジー分野”の理論と実務の両方を学べるので、入学を決めました」と語ります。(※2)

社会の期待に応えることができる、プロフェッショナル人材へ

他にも、今までにない学びを実体験している在学生たちから、実感のこもった声が集まっています。

・「教育格差を是正するIoTデバイスの開発をしたい。やる気があれば、得られるものが比例して増える大学です」
・「社会人経験を経てITを学びに来た自分にとって、実社会につながる最高の大学だと実感」
・「他大学の薬学部から入学したのですが、将来、人工知能で医療現場をサポートする仕事がしたい」
・「全く新しい世界を学べ、将来はディズニーやピクサーのような世界に通用する3DCGアニメーションを作りたい。企業出身の先生方から直接プロの世界の話を聞くこともできます」

東京/大阪/名古屋 国際工科専門職大学では、プロフェッショナルをめざして夢や目標を持つ多様な学生が全国から集まり、学科やコースの枠を超えて切磋琢磨しながら学んでいます。中には、入学からわずか3ヵ月で作品コンテスト(CGWORLD 主催の学生向け3DCGコンテスト「WHO"S NEXT?」)で優秀賞に選出された学生もいます。

担任制やリメディアル教育(補習教育)で、学生を親切・丁寧にサポート

専門知識や技術を実践的に学ぶことに対し「授業や実習についていけるか」「落ちこぼれることはないか」といった不安を抱える学生もいるのではないでしょうか。東京/大阪/名古屋 国際工科専門職大学では、そのような学生の不安を解消できるための制度も整えています。

最大の特徴は、原則40人以下の少人数スタイルの授業と「担任制」によって、学生と教員の密接なコミュニケーションによるサポートが行われていることです。
「担任制」では、入学時から約10人を1グループとして担当教員がつくため、きめ細かな指導やアドバイスが受けられます。オンラインコミュニケーションツールのSlackやTeamsを全学で導入しているため、何か気になることがあれば気軽に相談でき、教員からアドバイスをもらいやすい環境が整備されています。

また、工科・工学系の学びには専門的な大学数学も必要となりますが、従来の大学では1年次前期から大学数学を学修するカリキュラムが多い中、東京/大阪/名古屋 国際工科専門職大学ではあえて後期から学修します。代わりに1年次前期には4年間の学びの全体像を知るための職業専門科目などが重点配置され、工科系の学びへのモチベーションを高めるのです。
学びたかったことと直結する職業専門科目を入学後すぐに学ぶことが、大学数学のような理論教育の必要性を実感・理解することにつながり、理論教育の定着度向上に大きく寄与することになっています。

さらに、文系出身学生や、数学や理系科目の基礎学力に不安がある学生のために、本格的な理論教育が始まる前(1年次前期)に「リメディアル教育(補習教育)」を配置し、必要な学生に「基礎数学」や「基礎物理」などの補習授業を実施しています。
加えて学生と教員の距離が近いこともあり、例えば東京国際工科専門職大学では学生たちの要望に応える形で少人数制の特別補習ゼミも設置され、数学が得意な学生が自主的にアシスタントとしてサポートを務めるなど、教員と学生、学生同士が一体となって学ぶ環境が生まれています。

日本科学未来館との連携でSDGsをテーマに「プロジェクト型」の新しい取り組み

2020年に入学した1期生が2年生となった東京国際工科専門職大学では、産業界や地域と連携する実習授業の中で、大手通信企業やIT企業、ゲーム会社、公共団体などと協力し、チームごとにそれらの企業や団体の課題を解決するさまざまなプロジェクトが進行しています。

その中の1つにSDGs(持続可能な開発目標)をテーマとする取り組みもあります。「日本科学未来館」と協力し、より多くの人がSDGsを理解して関心を持てるようワークショップのさらなる普及展開を図るために、パソコンやタブレットで楽しめるゲーム形式のデジタルコンテンツの開発も進行中です。

これらの実習を通じて、学生たちは自分の得意分野でイキイキと学び、どんな時代になっても社会から必要とされ、社会に貢献できる人材に成長していきます。

東京・大阪・名古屋から、世界で活躍できるプロフェッショナルを輩出する

「Society5.0」の時代は、ますますイノベーションが加速化し、先の読めない時代になっていくことが予想されます。必ずしも伝統的な大企業への就職が安心と安定を得られる時代ではないのも事実です。学生のうちから実務に通じる学びによって応用性の高い知識と技術を修得することができれば、企業や社会が抱える潜在的な問題を自ら発見して解決できる人材として、分野を超えて活躍できる可能性が広がっていきます。

東京/大阪/名古屋 国際工科専門職大学は、国内3拠点をベースに協力・連携しながらも、各地域の環境に合わせた特徴ある取り組みを切磋琢磨しながら進めているといえます。
さらに、大阪、名古屋は、先に開学した東京を参考にしつつもそれぞれの独自性も生かしています。

また、校名に「国際」が付いているように、グローバルに活躍できる人材の育成も重視しています。学びの集大成ともいえる4年次の科目「卒業研究制作」では英語でのプレゼンテーションが全員必須となっているため、それに向けた4年間の英語学習も実務で生かせる英語力が重視されています。

デジタル技術の発展により多くの産業が否が応にもグローバル競争にさらされることになった時代、専門知識と技術に加え国際性も備えた人材は活躍の機会やフィールドが多くあるといえます。

東京、大阪、名古屋から世界へ。変化に対して柔軟に対応できる「総合的な実践力」を身に付け、これからの社会においてまだ見ぬ新しいイノベーションを生み出せる人材を輩出していくことでしょう。

※1 内閣府「Society5.0とは」
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

※2 文部科学省 専門職大学・専門職短期大学 在学生の声
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmon/voice.htm

東京国際工科専門職大学(2020年4月開学)
https://www.iput.ac.jp/tokyo

名古屋国際工科専門職大学(2021年4月開学)
https://www.iput.ac.jp/nagoya

大阪国際工科専門職大学(2021年4月開学)
https://www.iput.ac.jp/osaka

本掲載情報は2021年8月時点のものです。
監修 / 進研アド

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