どうしたら自分から勉強できるようになる? 勉強の習慣をつけるために家庭でできることとは?【中学受験】

中学受験を視野に入れているご家庭では、お子さんが自分から勉強できるようになってほしいと考えて声かけなどを工夫されているかたも多いかと思います。低学年で勉強の習慣が付いていないお子さんに、ご家庭でどのような働きかけをすることが有効なのか、森上教育研究所がお伝えします。

生活での自立を促すことが勉強の自立につながる

子ども扱いしすぎないよう注意

自分から勉強を進めていけるよう勉強面での自立を望みながら、生活面での自立をあまり促していないご家庭のお話をよくお聞きします。例えば低学年であれば、自分の着替えをきちんと自分で用意したり、次の日の準備を自分で行ったりといったことをつい親御さんが先回りして行ってしまう場合もあるでしょう。

そうしてお子さんを子ども扱いをして生活面での自立が進んでいないのに、勉強の面でだけ自立をさせようとしても無理というものです。勉強の自立を望むのであれば、まず生活全般での自立を目指して、自分のことは自分でするよう促し、少し大人びた扱いをしていくことが大切です。

子どもたち同士で行動する機会も自立につながる

お子さんの生活面での自立を促すうえでは、子どもたち同士で活動する機会を持つことも有効です。昔はボーイスカウトなどの活動が、第三者の大人の助言を受けながら子どもたち同士で活動するよい機会となっていました。

現在はボーイスカウトの活動は下火ですが、長期休暇の前には、塾の勉強合宿や自然体験などさまざまな体験ができるキャンプなどが企画されています。低学年から中学年にかけて親から離れてそうした場に参加できると、自立のきっかけになります。

子どもが精神的に成長できるよう親子の対話の時間を持つ

食事の時間や一緒に映画を見る時間を大切に

普段から親子で対話することも、お子さんの精神的な成長を促します。例えば、家族で会話が弾みやすいのは食事の時間ですから、週に2回、受験期には週に3回は家族全員で食事をすると決めるなど、積極的に対話の時間を持つとよいでしょう。このとき、ニュースの話題などをもとにお子さんにできるだけ発言させて家族で議論をできると効果的です。

また、曜日や時間を決めて一緒に映画を見て、その映画の感想について家族で話し合うのもおすすめです。もちろん、一緒に本を読んだり、クラシック音楽を聞いたりしてもよいのですが、今は動画配信サービスなどがありますから、映画が最も手軽でしょう。家族で様々なテーマについて話し合う体験がお子さんの成長を後押ししてくれます。

保護者は子どもを支える立場に

ただし、生活面で自立していても親に言われずに自発的に勉強するというお子さんはごく少数です。ですから、「宿題をやっていかないと怒られるから」「家庭教師の先生が来るから」という消極的な理由でいいので、きちんと勉強に取り組んでいこうという姿勢を身に付けていくことが大事です。

そのために必要なのは、「勉強しなさい」ではなく「一緒に勉強しよう」と親御さんが声をかけることです。そうして一緒に取り組んでいくうちに「いいよ、自分一人でやるよ」とお子さんが言うようになれば、親は勉強に取り組むきっかけ作りだけをしてあげればよくなります。中々勉強に取り組めない時は塾の先生に言ってもらいましょう。勉強面で厳しくする役目はできるだけ周囲に任せて、親御さんはお子さんの勉強を支える立場に徹するとうまくいきます。

まとめ & 実践 TIPS

勉強での自立を望むのであれば、自分のことは自分でするよう促し、お子さんを子ども扱いせず生活全般での自立をまず促すことが大切です。
生活面で自立しても親に言われずに自発的に勉強するというお子さんはごく少数ですから、親御さんは「一緒に勉強しよう」と声をかけるようにし、親御さんは支える立場に徹しましょう。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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