【中学受験】6年生の1学期 志望校合格に向けた自主学習ポイント 先行き不透明でも家庭でしっかり対策を

中学受験を目指す小学6年生にとって1学期は、塾で算数、国語の学習にさらに力を入れる時期です。
しかし、去年に引き続き今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出されるなど、先行き不透明です。この大切な時期にどのように自主学習を進めておくべきなのか、森上教育研究所がお伝えします。

この記事のポイント

オンライン授業の達成度は普段の60~80%

現在、5月25日時点では緊急事態宣言下の地域において、学校はオンライン授業や時短授業が行われているものの、塾では通常の対面授業を行われています。ただ、今後の感染拡大状況によっては、昨年のように対面授業が行われなくなり、オンライン授業に一本化される可能性はあります。

この後塾もオンライン授業となった場合、いくら双方向授業といってもどうしても対面授業に比べてお子さんの理解度や納得度は先生に伝わりづらくなるため、オンライン授業の達成度は普段の授業の60~80%と考えたほうがよいでしょう。
実際、2021年度入試では、学力を十分付けることができないお子さんが多数いたせいか、上位校の受験者数は軒並み1割程度減少し、偏差値50以下の学校の受験者数が増加しました。有名校の合格最低点も従来と比較してかなり下がったとみられています。

影響は受験生全員が受けますので、ある意味しかたがないとも言えます。しかし一方でこの条件下でも高い点数を取ることができた受験生も多数いるわけです。オンライン授業においては通常の授業と比べて大きな差がつきやすいということを念頭に学習を進めることが大事です。

家庭内でも塾同様のモチベーション、学習内容を保てるように

昨年は突然の事態に行き当たりばったりで対応を取らざるを得ませんでした。
しかし今年の6年生は5年生のときに同様の事態を経験しているわけですから、その経験をもとにご家庭でしっかりと対策を考えておきましょう。
塾がオンライン授業となった場合は、お子さんのモチベーションが落ちてしまいがちですから、親御さんも一緒にオンライン授業を受けるくらいの心構えでいるといいかと思います。特にオンラインの個別指導の場合は、親御さんが同席することで指導の質もわかりますし、指導者も緊張感をもって指導してくれます。

またオンライン授業の予習、復習の際は親御さん自身が塾をやっているくらいの感覚でお子さんの学習をしっかりと支援することが必要になります。その際のポイントは、基礎基本を徹底することです。塾のテキストには「絶対にこれは大事」という例題がいくつか必ず出ていますので、それを着実にこなしていきましょう。うまくできなかった場合は、そのままにせず何度も取り組むことで、不得意な部分を残さないようにすることが大切です。

得意な科目であれば発展的な問題に取り組むのもよいと思いますが、ご家庭での自主学習で発展学習まで行うのは小学生には難しいことがほとんどです。まずは多くを求めず、基礎基本を着実に理解する、苦手なところをなるべく少なくしていくということを目標にするほうが、この時期はうまくいきます。

学習の仕上がり具合に応じて受験戦略の見直しを

ただ前述したように、オンライン授業の達成度は対面に比べて低くなりがちですので、ご家庭でしっかりフォローしても学力が思うように付いていかないこともあるでしょう。
その場合は、目標を下げるなど志望校自体を見直して高校受験をする、もしくはやや入りやすい中高一貫校を選択して長期間掛けて学力を形成する方針で学校選びをする、といった作戦変更するのもよいでしょう。

また、この時期に志望校の過去問にも取り組んでおくべきと考えるかたもいらっしゃるかもしれませんが、1学期の時点ではまだ過去問に取り組むのは難しいでしょう。夏休みに初めて過去問に取り組んでなんとか解けるかどうかというのが一般的です。不安の大きい時期ではありますが今は心配しすぎず、基礎をしっかりと積み上げていくことをおすすめします。

まとめ & 実践 TIPS

今後塾もオンライン授業に一本化された場合、対面授業に比べて達成度はどうしても低くなり、大きな差がつきやすいということを念頭に学習を進めることが大事です。
その場合は、モチベーションを保てるよう親御さんも一緒にオンライン授業を受けるとともに、親御さん自身が塾をやるくらいの感覚でお子さんが基礎基本を徹底できるようしっかりと支援することが必要です。学力が思うように付かない場合は目標を下げるなどの作戦変更するのもよいでしょう。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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