志望校合格につながる模試活用法 母集団の違いで偏差値も高低する(四谷大塚、日能研、SAPIX、首都圏模試)【中学受験】

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中学受験を控えた小学6年生は、模試で自分の学力を測りながら第1志望校合格に向けた受験対策に取り組み始める時期です。これから模試をどのように活用していけばよいか、森上教育研究所がお伝えします。

模試を進路決定の指針とするのは11月以降、それまでは正答率に着目し学力向上につなげる

昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため会場模試の中止が相次ぎました。
今年は幸い主要な模試は会場模試を行う方針ですので、ぜひ6年生からは模試を積極的に活用してほしいと思います。

模試というと「合否判定を志望校選びに使う」という印象が強いかと思いますが、そうした用途に模試を役立てられるのは11月以降です。12月頃に進路決定を行うかたが最も多くなりますので、合否判定や偏差値は11月の模試か早くても10月の模試の結果を参照すれば十分です。

よく7月や9月の早い時期の模試で「偏差値が足りない」と心配される親御さんもいらっしゃいますが、その時期はお子さんの学力はまだ十分に完成していません。
この時期の模試の活用の最大の目的は、試験に慣れること、そして学力向上につなげることです。模試の結果が出たら問題ごとに正答率が出ますから、正答率が50%以上の問題は必ず正解できるようにしましょう。ミスした場合は次は必ず正解できるよう徹底して復習して次の模試に備えることで、学力を着実に伸ばしていくことができます。

子どもに合った模試を選択し、結果をモチベーションアップにつなげる

中学受験の模試では主要なものに四谷大塚、日能研、SAPIX、首都圏模試がありますが、母集団がそれぞれ異なるため、お子さんの偏差値は高く出る場合も低く出る場合もあります。
7月、9月頃までは、試験に慣れることと学力向上に加え、お子さんのやる気につなげることも大切ですから、なるべくお子さんの学力に合った模試を選択するとよいでしょう。例えば、あまりに母集団のレベルが高すぎてよい偏差値が出ない場合はには、よい偏差値が出る模試に変えてみるのもお勧めです。

7月、9月は学力がまだ完成していないのですから、受かるか受からないかという目で模試の結果を見るのではなく、模試の結果が悪ければ「まだ伸びる余地がある」、良ければ「この調子でいけば大丈夫」とお子さんを励ますことが最も大事です。そして、最終的に進路決定に役立てる11月、12月の模試では、その時点のお子さんの学力に合った模試を選んで、判定結果を志望校検討に活用していきましょう。

まとめ & 実践 TIPS

「合否判定を志望校選びに使う」のは11月の模試か早くても10月の模試からになります。7月、9月の模試の目的は試験に慣れること、学力向上につなげることです。正答率が50%以上の問題は必ず正解できるように徹底して復習しましょう。また、この時期はやる気につなげることも大きな目的ですのでお子さんの学力に合った模試を選択し、お子さんを励ますことが大事です。進路決定を行う11月、12月の模試では、その時点のお子さんの学力に合った模試を選んで、判定結果を志望校検討に活用していきましょう。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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