中学受験を終えた保護者に聞く コロナ禍の中学受験、どうだった?
コロナ禍で行われた中学受験。例年通りにはいかなかった今年、どんなことがあったのでしょうか。家庭教育講座「かおりメソッド」を開講しているママプロジェクトJapan代表で、今年中学受験をしたお子さまをお持ちの岩田かおりさんと、「【かおりメソッド】実践オンラインサロン」のTさんにおこしいただき、今年の受験を振り返ってもらいました。
コロナ禍での受験勉強、大変だったこととは?
取材した方
Tさん:東京在住、外資系企業勤務、子どもは小学6年生。
——コロナ禍での受験勉強は大変でしたか。
Tさん 塾の対面での学習が減りました。対面時間を減らすために塾から動画が送られてきて、それを朝5時半から見た後に、夕方塾に向かい、通常よりも短めの授業を受けて帰ってくるという生活でした。映像を一方的に見ているだけでは学びきれていないのではないかという心配はありましたね。
岩田さん オンラインに慣れていない状態でオンラインになったというところに大変さがあったのでしょうね。すごく慣れているならば、話は違いますが。そのため、オンラインでは学びきれていないところもあったと思います。
Tさん 子どもと自宅で過ごすことはとてもよい時間でした。しかし、子どもの学びは先生から直接おもしろい授業を受けることで得られる部分も大きいのではないかと感じていました。
学校説明会、模試、受験準備はどう進めた?
——学校説明会はどのように受けましたか。
Tさん 学校の説明会はオンラインで受けました。時間を節約でき、たくさんの学校の説明会を見ることができました。色々な学校の状況を知ることができてよかったのですが、学校の中に入ることができなかった点は残念でしたね。
——他にも、受験準備での変化はありましたか。
Tさん 首都圏模試は自宅受験でした。模試は、受験時の緊張感を味わったり志望校で模試を受けて本番の予行練習をしたりする意味もあります。しかし今回は、それができませんでした。
岩田さん 「例年通り」ができず、不安を抱える保護者のかたは多かったでしょうね。ただ、これからもオンラインでの学びは一層普及していくと思うので、受験という重要なタイミングで真剣にオンライン学習に食らいついたのはよい経験になったのではないでしょうか。「学びは対面」という前提をいい意味で崩し、順応した世代になれましたよね。
Tさん そうですよね。渦中にいる時は、成績がどんなふうに上がっているのか手応えがなく、私が不安になっていました。その時に岩田さんに、「どうしよう……」と悩み相談をしたら、「勉強しているんだからいじゃん」と言われて。ほっとしましたね。私が勝手に受験までのステップを描いて、それが乱れただけ。子どもは前向きに頑張っていたことに気づけました。
中学受験を改めて考える機会となった
Tさん コロナ禍で中学受験を回避する子が増えるのではないかと言われていましたが、そんなことはありませんでしたね。特に中堅校の倍率が跳ね上がった。受験勉強を頑張ってきた子たちですから、諦めたくないという気持ちがあったのかもしれませんね。
岩田さん 受験者数は減りませんでしたが、私はオンライン教育の広がりにより、中学受験をしない道もあるのではないかと考えるようになりました。公立中学校に行って、オンラインで習い事を充実させたりN中学校の授業を受けたりする可能性もあるのではないかと思ったんです。学校ではなく、そちらにお金をかける道もあるな、と。これからは、より選択肢が広がっていくかもしれませんね。
まとめ & 実践 TIPS
コロナ禍での中学受験では、例年通りにいかず不安を感じていた保護者のかたが多くいました。塾での学習や説明会、模試などがオンライン化し、手応えが得られにくかったというのが大きな不安の要因でした。
オンライン学習はこれからどんどん広がっていくでしょう。そう考えると、受験という学習の山場でオンライン学習に食らいつく経験ができた力は大きいと言えそうです。また、オンラインでの学習の普及により、子どもの学びの選択肢も広がっていくことでしょう。
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