【Q&A】大学入学共通テスト「英語」の平均点・出題傾向は?高校生の大学入試の英語対策ポイント

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初めての大学入学共通テストが令和3年1月16日・17日に実施されました。最初の大学入学共通テストの出題内容や平均点、対策のポイントについてお答えします。

この記事のポイント

試験内容・正解・平均点はどこで見られる?

大学入学共通テストの試験内容・正解・平均点は、新聞やインターネットで調べることができます。

多くの学習塾や予備校のWEBサイトで解答の速報や出題傾向が発表されますが、大学入試センターの公式ページでは実際に出題された問題やリスニングの音声なども公開されます。

<大学入試センターの公式ページに掲載される内容>
・試験問題(リーディング)
・正解(リーディング・リスニング)
・音声調整用音声(リスニング)
・音声問題(リスニング)
・スクリプト(リスニングの音声問題の原稿)
・受験者数
・平均点、最高点、最低点など

大学入学共通テストの平均点は?

令和3年に実施された英語の平均点(中間発表)は、以下の通りです。

【1月16日(土)】
・リーディング 60.35点
・リスニング 57.23点

【1月30日(土)】
・リーディング 51.40点
・リスニング 51.32点

令和3年度大学入学共通テストの平均点の公表スケジュールは以下のようになっており、大学入試センターの公式ページで発表されました。

<平均点発表のスケジュール>
・中間発表
(1月16日・17日実施分)令和3年1月20日(水)
(1月30日・31日実施分)令和3年2月3日(水)
・最終発表
 令和3年2月18日(木)

令和3年度の英語の出題傾向は?

令和3年度大学入学共通テストの英語は令和2年度センター試験並の難易度ですが、配点や出題形式に大きな変更がありました。問題の内容も、日常生活におけるさまざまなトピックから出題されています。

<リーディング> 制限時間80分

【配点・問題数】(  )内は2020年 センター試験との比較
・配点 100点(減少)
・大問数 6(変更なし)
・解答数 47(減少)

【問題量】
・素材文の語数は約4200語(増加)

【出題形式】
・全ての大問で読解型の出題形式(テキストメッセージ、ウェブサイト、Eメール、記事および添付の図表、物語文などの読解)
・[新傾向]第2問A:複数の資料を整理しながら読み、「事実」と「意見」を見極めたり、概要や要点を把握したりする
・[新傾向]第6問B:英文を読んで各段落や文章の要点をつかみ、筆者の主張として適切なものを選ぶ

<リスニング> 制限時間30分

【配点・問題数】(  )内は2020年度大学入試センター試験との比較
・配点 100点(増加)
・大問数 6(増加)
・解答数 37(増加)

【問題量】
・聞き取る問題音声の語数が大幅増加、読み取る問題の分量も増加

【出題形式】
・第1問と第2問は音声が2回、第3問以降では1回のみ流れる
・第1問・第2問:短い発話や会話を聞き、適切な英文、イラスト、図を選ぶ
・第4問B:4人の説明を聞き取り、与えられた3つの条件に合うものを選ぶ
・第5問:講義を聞き、ワークシートを完成させたり、グラフを参考に講義の内容と一致するものを選んだりする
・第6問B:4人の会話を聞いて賛成・反対などの立場を把握したり、特定の1人の話者の意見を最もよく表す図表を選んだりする

リーディングの対策ポイントは?

大学入学共通テストのリーディングの対策ポイントは、スマートフォン上でのやりとりやウェブ上での質問と回答など、日常のコミュニケーションに登場する英文を理解できるようになることです。

論説文・物語文といった、まとまりのある文章だけでなくEメールなどの日常的な短い通信文やカジュアルな表現、図表も出題分野に含まれます。英語力の基本となる語彙と文法の知識はもちろん、それらをどれだけ使いこなせるかがポイントです。

学校で学習した様々な形式の文章の読解に加え、英語でWEBサイトを見る、メールを書く、発表活動の準備をする、などの場面にどれだけ慣れているかで差がつきます。暗記にとどまらず、英語を継続的に使い続けるようにしましょう。

また、全体的に読む分量が増加しているので速読力が必須です。個別試験の読解問題の文章に比べて難解な語彙や構文は少ないので、平易でも長めの文章を最後まで一気に読み通す練習を重ねましょう。

英文を読んでいる途中で辞書をひかないこと、最低3回は音読も行うことを心がけて、読む速さをアップさせていきましょう。

リスニングの対策ポイントは?

特に対策が必要なのは、音声を聞きながら情報を整理して判断したり、ワークシートを完成させたりする問題です。

いきなりこの形式の問題を解くのは難しいでしょうから、最初は日本語の指示のあと音声をいったん止めて、スライドやポスターのタイトルや構成を確認して、音声の流れを予想する練習をしましょう。選択肢はさっと目を通す程度で構いません。

そして、音声を聞きながら、スライドやポスターの流れに沿って必ずメモをとります。1回聞いただけではメモを取れなかったら、練習の段階では3回は聞いて空欄を埋めましょう。そして、スクリプトと正解を確認してから、あと2回は全体を聞き直しましょう。

なお、英語の音声に耳を慣らすため、毎日10分でよいので英文を聞くのが理想です。教科書に付属するCDやラジオ講座がよいでしょう。ニュースなどでも構いませんが、用語も内容も難しいので、内容がある程度わかっているものを聞き続けることのほうが大切です。

出典:
データネット2021(ベネッセコーポレーション/駿台予備学校)
https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/

令和3年度試験|大学入試センター
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r3.html

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