難関校は志望者減少へ 2020年7月四大模試の分析【中学受験】
コロナの影響で会場模試がストップしていましたが、2020年7月の模試では一部模試を除き再開し、志望者数の増減から傾向が見えてきました。前年度と比較しどのような傾向があるのか、森上教育研究所がお伝えします。
四谷大塚・日能研・SAPIXは会場模試を実施、首都圏模試は在宅・在塾受験
コロナウイルス感染拡大防止のため、これまで会場での実施を見合わせる模試が多かったのですが、7月には四谷大塚、日能研、SAPIXが会場模試を実施し、前年と比較してほぼ100%の受験者数となりました。したがって、これらの模試の結果から中堅以上の学校の志望傾向については見えてきました。
一方、首都圏模試については7月の時点では在宅・在塾受験のみで会場模試が行われず、受験者数は対前年7割弱にとどまりました。そのため、中堅以下の学校の志望傾向については現在の時点では、昨年と比較してはっきりとした傾向は見えていません。首都圏模試は10月から会場模試となりますので、中堅以下の学校の志望傾向についてその結果が出るのをお待ちいただければと思います。
難関校の志望者が減少、男子校、共学校は中堅進学校に人気集中
中堅以上の学校の志望傾向で特筆すべきなのは、難関校を敬遠する動きです。開成、筑波大学附属駒場といった難関男子校は志望者数が軒並み前年の8割台となり、大きく減っています。共学校についても、昨年まで大変な人気であった大学付属校が打って変わってトーンが落ちています。明治大学付属明治・明治大学付属中野などが前年の85%前後、法政大学は9割、中央大学附属横浜が86%、立教池袋は83%、法政大学第二が75%といった具合です。
こうした上位校の人気が落ちているのは、やはりコロナ休校の影響で十分に勉強ができていないということが大きいと考えられます。受験勉強がこの時点ではしっかりと進んでおらず、自信をもって難関校を志望校として書きにくい状況が続いているのではないでしょうか。
一方で人気を集めているのが中堅進学校です。特に本郷・世田谷学園・巣鴨・城北といった中堅男子校は、人気が高まっています。また、共学校も同様に中堅進学校が人気です。ただ、女子校に関しては大きく志望者数を減らした学校はないのですが、昨年に比べると全体にやや減少傾向にあります。今後の模試でこうした傾向がどのように推移するのか、注意して見ていく必要があるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
7月は四谷大塚、日能研、SAPIXが会場模試を行いましたが、首都圏模試は在宅・在塾受験のみとなり、中堅以下の学校の志望傾向ははっきりと出ていませんので、10月模試の結果を待つ必要があります。中堅以上については、コロナ休校の影響からか、難関男子校、大学付属校といった上位校が敬遠され、中堅進学校の人気が高まっています。女子校については大きく志望者が減った学校はありませんが、全体にやや減少傾向でした。
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