夏期講習での「やり残し」、2学期以降どうリカバリーする?【中学受験】

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今年は、1学期の一斉休校の影響で短く忙しい夏休みとなり、塾の夏期講習を受けたものの、消化不良の単元が残ってしまったお子さんもいらっしゃることと思います。そういった「やり残し」がある場合に、どのようにリカバリーしていけばよいか、森上教育研究所がお伝えします。

やり残した部分がどこかをまず把握することを目標に

夏期講習で学習した内容を「完璧に理解できた」というお子さんは、なかなかいません。多くの場合、夏期講習で一通り習ったものの理解が追いつかず、「よくわからなかった」部分がかなり残ってしまいます。これは例年そのような感じですから、忙しかった今年はなおさらだと思います。

ただ、やり残した部分をリカバリーすると言っても、塾では新しく2学期の学習が始まっていますから、夏期講習のリカバリーに多くの時間を取っていては、2学期の学習に後れを取ってしまいます。したがって、やり残した部分はどこなのか把握することをまずは目標とすることをおすすめします。

お子さんが取り組んだ夏期講習の教材を保護者のかたとお子さんとで一緒に見直し、問題の中で「この分野のここがわからなかった」「ここは間違った」という部分を、お子さんと一緒に確認します。それらを赤で丸を付けるなどの形で印を付けていき、やり残した単元や問題をお子さんと保護者で把握して、問題をコピーしてノートなどに貼っておきます。そして、2学期からの塾の学習を当面は優先し、時間の余裕ができたときにやり残しの部分を順に潰していくという考え方で十分でしょう。

保護者が十分フォローできない場合は、塾のフル活用を

お子さんのやり残した単元を潰していく際、保護者が受験の経験者などで学習内容が十分わかっていらっしゃる場合は問題ないと思いますが、忘れていらっしゃってお子さんのフォローが難しいという場合も多いかと思います。そうした場合は、塾をフルに活用しましょう。

たとえば、この曜日は塾の自習室を利用すると決めて、質問をお子さんに事前に用意させておいて先生をつかまえて教えていただくということも可能でしょう。さらに経済的に余裕があれば、家庭教師や個別指導を頼むという選択肢もあります。

まとめ & 実践 TIPS

夏期講習では、「やり残し」が出る場合がほとんどですが、2学期が始まれば、学校・塾とも授業で新しい学習内容に入るので、新しく学習する内容を優先すべきです。教材をお子さんと見直してやり残した部分に印を付けて把握し、問題をコピーしてノートなどに貼っておくところまでをまずは目標とします。その後潰していく際に、保護者のフォローが難しい場合は、塾もフル活用しましょう。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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